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よく分からんバンパーローターの自動巻き

よく分からないブルズアイのミリタリー感のある初期の自動巻きを買ったのでご紹介。片巻き上げの時計でした。

弧を描いてる斧みたいなのが自動巻きの錘(ローター)ですね。12時と3時にあるのがローターをはね返すバネになります。
2時から5時にかけてある部分が自動巻きの輪列部分になります。初めて触る時計なのですべてのバンパーローターの自動巻きが同じ構造かはわかりません。
ではローターを固定してる部分を外して

三針の時計に無理矢理自動巻き機構をつけたような形してます。ベースはA.S1671のような形ですね。

若干斜めになってる歯車が錘の回転を角穴車に伝える為の角穴駆動車。そして切替車の役目も兼ねています。
やはり自動巻きの初期のものになるので今より洗練はされてません。巻き上げ効率もそれほどよくないでしょう。歯車の数が多ければ多いほど回転数を増やしたり減らしたりできるのでこの枚数ではちょっと物足りないですね。

見えづらくてすいません。角穴駆動車兼切替車にスキマができています。
ここは一定方向で噛み合い、逆の方向ではスリップする構造になっています。

これが通常の歯車だと手巻きをした際に指の力がローターにまで伝達して歯車を破損させてしまうのです。なのでこういった歯車の形になってます。

ここから片巻き上げの現行品に考えられることが2つあります。
①そもそも設計された年代が古い。
②両巻き上げにするためのスペースがない。
以上2点。
片巻き上げでも現行品なら巻き上げ効率も両巻き上げとさほど変わらないのでどちらが優れているかなどはありません。

自動巻きの受けを外すとこんな感じです。
現行品なら歯車もう1〜2枚多いです。

長くなったので2つに分けます。

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