紙胎漆の猪革アクセサリー
地元では柑橘を食べる獣害の猪を、お肉にしていただいたり、
革の作品を作ったり、ありがたく有効利用させてもらっています。
いただいた恵みを、末長く身につけていただけたらと思い、
柔らかく丈夫な猪革を使った技法と、シンプルな月のモチーフで、
胸元にきらりと光るブローチやネックレスにしました。
写真は暗めの色のお洋服ですが、薄い色でも胸元に淡く光ります。
紙胎漆という、紙を生地として漆で固め仕上げる技法で制作しています。
型作り、生地〜仕上げまで、全て一人で作っています。
生地は紙で作り、漆で何度も固めて作りました。
表面は猪革を貼り、錫粉を蒔いて仕上げています。
左が新しいもの、右が私物として使用しているものになります。
表面の錫は初めは少し光沢があり、きらりと胸元で光ります。
経年で徐々に落ち着いて渋い色に変化していきます。
裏面は、黒の呂色漆を塗り立てで仕上げています。
漆は手の油で艶が出てきます。
お手入れとして使用する際手で優しく撫でていただけると
経年の変化を感じることが出来ます。
自然の素材なので、革の模様がそれぞれ違います。
お腹や背中のたてがみの部分、オスメスでも模様がそれぞれ変わってきます。
ほんのひとときでも心落ち着く時間を、作品を通して共有出来ると幸いです。
昨年中止なった松本クラフト主催で開催したiichiの特設ショップ「craft days」でネット販売をさせていただきました。
現在もBASE、iichiで販売中です。
よろしければどうぞご覧ください。
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