野菜づくりで心がうきうき、 「生きる」を支える土と自然のこと

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畑で野菜を育て始めて、畑に行くのがより楽しくなりました。なんだかうきうきしちゃうんですよね。
 
そうして、最近、気づいたことがあります。
 
野菜を「育てている」と書きましたが、実際には、育ててくれているのは土と太陽、水と少しの肥料です。整枝をしたり支柱を立てたり、ぼくはそれを「手伝っている」に過ぎないというか。少し大げさに言うとすれば、自然が勝手に野菜を育ててくれている、ほんとにそう思うのです。
 
そんな野菜をぼくらは食べます。
食べる。切って、煮て、焼いて、口に入れる。「You are what you eat.(食べることは生きること)」と言うように、食べたものがぼくらの体を作っていきます。
 
そう考えると、ぼくらの「生きる」を作ってくれているのは、畑であり、土や太陽、そして雨なのだと思うのです。人間の生きるその根っこに、その命の源や由来には、土があり、太陽があり、雨があり、自然がある。
 
 
あたりまえのこと、ですよね。
でもそのあたりまえに、ぼくはちょっと感動しています。自分で野菜を作るようになって、そのことを本当に心から実感しています。
 
ぼくらが日々を生きているのは、ぼくらが毎日食べているから。ぼくらが毎日食べているものは、畑や土が育ててくれています。自然からの大きな恵み。「生きる」は自然に支えられている。
 
この実感が、ぼくにとってはすごく「いい気持ち」です。
いい気持ちとは、スッキリしていること、矛盾が少なくあること、地に足がついていること。
 
街にいる人も田舎にいる人も、お金もちも貧乏人も、あの偉い発明家も凶悪な犯罪者も、みんな、その「生きる」を畑に支えてもらっている。
 
人間はちっぽけで、かわいらしくて、慎ましく、なんてシンプルな生きものなんだろう。そう思ったのです。大きな大きな、自然の一部。
 
土が育ててくれる野菜を見守り、できた実りを台所で切り、それを食べて日々を生きる。シンプルだけど、最高です。「ああ、生きているんだなあ」と思うのです。
 
この素晴らしく些細なことに感動するということは、言い換えれば、知らず知らずのうちに、土や畑や台所から、離れた暮らしをしてきたんだなあとも思うのです。
 
雨が降るたびに夏野菜は大きく育ち、秋にはなにを植えようかなと、めぐる季節がどんどん楽しみになってきています。
 
「生きる」をシンプルに感じられることは、なんだかとてもラクちんです。ラクは楽しい。オリーブと野菜を育てる暮らし。ますます楽しくなってきました◎


“ぼくらは地球を愛しているか 地球がぼくらを愛しているほどに”

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