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「みにくい小鳥の婚約」謝辞

「みにくい小鳥の婚約」が9/13に発売されました!
富士見L文庫さんからまたお話を出せたこと、しあわせに思います。
本作をはじめに担当さんに相談したのは、確か「お嬢さまと犬」受賞後すぐのことだったと記憶しています。もう1年以上前ですね。「旧家の男の子がヒロインと契約結婚して、死んだ姉の真相を追う話」みたいな内容だったと思います。そこから設定はいろいろ詰めましたが、大筋はわりと変わっていませんね。
一族ものがすきです。web作品なら「蒼穹、その果て」、商業なら「モノノケ踊りて、絵師が狩る。」、縦に連綿とつながる因果、横に絡まる因果、狭い世界での網目のような人間模様に惹かれます。本作は、そんな一族のひとたちと、そこに引っ張り込まれた女の子の物語です。そして、心を閉ざしていた女の子の恋と成長の物語でもあります。
楽しんでいただけたらとてもうれしいです!

謝辞を。
「神去り国秘抄」からずっと併走し続けてくださった担当編集さま。いつもありがとうございます! わたしにとって、たくさんの「はじめて」を経験させていただいた方で、さまざまご迷惑もおかけしましたが、どのお話も大切に預かってくださって、真摯なお仕事ぶりがいつもとてもすてきでした。人生ではじめて書下ろし依頼をいただいた日の感動は、きっとこの先も忘れないと思います。
装画のマトリさま。華やかでうつくしい表紙で物語を飾っていただきありがとうございました! ことりは果敢なくうつくしく、馨はかっこよく、モチーフや小道具に至るまで凝っていて、何時間でも眺めていられます! 
カバーデザインの長﨑綾さま、校正の皆さま、富士見L文庫編集部の皆さま、営業さま、印刷所や書店の皆さま。また、システム障害の関係で見えないところでがんばってくださっていた(にちがいない)方々。無事、新刊が書店に並び、配信する日を迎えられまして、お仕事してくださったすべての方に感謝申し上げます。
また、この話は刊行に先立ち、カクヨムネクストで連載をさせていただきました。こうした場を設けていただいたこと、また、連載におつきあいくださった皆さまにも感謝申し上げます!
そしてこの本をお手に取ってくださった方へ。ありがとうございます。
本を閉じたあと、よく眠れますように。おいしくごはんが食べられますように。
ひとときでも楽しんでいただけたら、しあわせに思います。

水守 糸子

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