一人で心の実況中継 あ~ばかみたい
先生との個別コンサルは、心の奥底に隠していた父の想いを
吐き出すことでほとんどの時間を占めましたが、
それとは別にそれ以外に前回の個別コンサルから
今回の個別コンサルまでの間で起きたことの報告でもありました。
話始めのとき私は起きた出来事に対して、そのままを報告していました。
ただその都度先生は、そのときどう思ったかを必ず聞いてきました。
「なんであの人はこういうことを言うのかなぁ。
すっごくつらいんだけど・・・。」とか
「こんな出来事があってすっごく嫌だった。」
「あの人に嫌味を言われてすっごく怒れた。」などなど・・・。
すると先生は、そのとき思った感情に対してもう一度
「そっかぁ、つらかったんだね。」とか
「すっごく嫌だったんだね。」
「すっごく怒れたんだね。」
と、言葉に出して言ってみようと言われました。
私はとにかく先生の言うことを守り、
○○さんから嫌がらせをされて
「なんであの人はいつもこんなことをするのだろう。
あんな人大嫌い。」とものすごく怒れたとき、
「私は今○○さんに対して大嫌いと思っています。」
と言葉に出して言うようにしました。
もちろん誰もいないところで。
とにかく教えられた通り何も考えず素直に繰り返していました。
時間は流れて何回目かの個別コンサルのとき先生に
「何か嫌なことが起きたとき、
その嫌な出来事に向き合っている自分に対して、
ちょっと離れたところから見ている自分を
想像してみるようにしてください。
そう、例えば実況中継をしているような感じで
出来事を眺めてください。」
と言われました。
そのときは「???」で理解しきれませんでしたが、
先生には、絶対の信頼を寄せていたので
とにかく先生が言うことを守るようにしていました。
そんな日々を送る中、自分の関係するコミュニティーで、
順番で役員をしなくてはいけないことが起きたのです。
「仕事の関係上、出来れば数年先に役員を伸ばしてもらえませんか。」
とお願いしました。
するとその年の役員の方が、
「来年は、絶対にあなたにやってもらわないと困るんです。
もし役員ができなのが家や仕事の問題でしたら、
離婚をされてその場所から出て行ってもらえませんか。」
と、とんでもないことを言われてしまったのです。
今思い出してもかなりひどいことを言われてしまいました。
そのときの役員さんも、次の人(私)に引き受けてもらえないと
すっごく困ったんでしょう。
でも当然そのときの私の反応は、
「はぁ~、ありえないし。
ていうか、あなた何様!!」
と、ものすごく怒れたし、イライラしたのですが
「あっ!」
とすぐ先生の言葉を思い出し、瞬時に
「ただいまとんでもないことを言われてしまいました。
もちろん私は怒っています。
ありえないことを言われています。
さぁ、私はどう対応するのでしょうか。」
と、心の中で実況中継をしたんです。
すると、なんだかとっても話のやり取りがバカらしくなってきて
「わかりました。来年役員を受けさせていただきます。」
となぜか引き受けてしまっていたんです。
今思い出しても、なぜあの時素直に引き受けてしまったのか
いまだに謎なんですが・・・。
とりあえず、私が引き受けたことで
その時の役員の方の機嫌がよかったことだけは覚えています。
本音でいうと仕事を休みたくなくてやりたくなかった役員。
ルールでは、各年度で指名された二人で
正副の役員を決めるのですが
とてもラッキーなことに、
もう一人の方が自分から責任者を引き受けてくれて
私は副責任者になりました。
正副役員の仕事の量は、全然違います。
頻繁に行われる各種会合は、責任者が主に出席しなければいけません。
もし私が責任者になっていたら、当時は仕事の都合上
ほとんどの会合に参加することはできませんでした。
そしてあれほど嫌だった役員期間も、あっという間に1年が過ぎ
私は何をそんなに嫌がったんだろうと思うほど
1年を通じて運営に問題もなく、あっけなく終わっていました。
実はこの状況もちゃんと意味があるものだったのですが、
このときの私には、その意味は分かっていませんでした。
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