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⑩林立のペンシルビル
ニューヨークに来るのは4年ぶり。コロナ問題が発生したこともあるが、単に機会がなかったためだ。そう言いながら、今回だって特別な目的があったわけではないのだが・・・。
久しぶりのニューヨークをみて変わったな!と思ったことがひとつある。それはペンシルビルがやたらたくさん建っていたことだ。ほんと、それは鉛筆のように細長い。だから私はペンシルビルと呼んでいる。
セントラルパークビル。セントラルパークの南端に位置するこのビルの高さは131階建ての472メートル。高さにも驚くが、そのスマートさに驚く。何しろ縦横比率は14:1らしいから。想像してみてほしいが、1センチ平方のサイコロを縦に14個積み上げてみた姿を。それがセントラルパークビル。
世界には超高層ビルが幾つもあるが、その多くが今や中国やドバイで、アメリカが上位を占めるとは言えない。かって、私が小さいとき、「エンパイヤ・ステートビルは世界一の高さ」と教えてもらったことがある。キングコングの映画でも高層ビルの代表としてエンパイヤ・ステートビルが登場したものだ。しかしそのエンパイヤ・ステートビルは今や世界の高層ビルの40位以内にも入らないそうだ。
アメリカで超高層ビルが建てられるのは、それだけもう良質の空き地がないためだ。わずかな隙間を狙って超高層ビルが建つ。地震がないために可能なことと考えると、地震国日本としては羨ましい。地震さえなければ日本だってそれだけの建築技術はあっただろうに。そう考えると地震が日本ほど多くなく、広大な土地を持つ中国には超高層ビルを建てる必要があったのだろうかと思ってしまう。技術のひけらかし?誰か教えてほしい。
これらの超高層ビルだが、セントラルパークビルの場合、下位は商業施設(ノードストローム=デパート)で、上部が居住エリアになっているそう。同じく超高層ビルの96階建て「432パークアベニュー」の最上階の部屋が1億6900万ドル(約180億円)で売り出されたそうだ。この価格で売れるかどうかは知らないが、もし売れるとすると、セントラルパークビルも一番上の階では200億円ほどするのではないか。200億円の家(マンション)だなんて、薄給の大学教員だった私からすると、もう想像ができない話。極細長ビルだけに常時かすかな揺れがあるそうだが、私など、そうでなくてもそんな高層の部屋では夜もおちおち眠れそうもない。
写真はネットからお借りしたものhttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%91%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%82%BF%E3%83%AF%E3%83%BC#/media/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Central_Park_Tower_April_2021.jpg