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ベルギー人おじいさまと行く、レンタカーの旅 in クレタ島 後編

今日はスピリを去る日。あっという間の充実した3泊だった。

前回の投稿はこちら。

教会から見た村の景色

今朝は、ベルギー人おじいさまおすすめの村の教会にちょこっとお邪魔してから
おじいさまと合流。昨日と同様、ホテルの美味しい朝食ビュッフェを一緒に食べた。

それからチェックアウト。マダム、Ευχαριστώ πολύ(エフハリストポリ)。マダムのおかげで本当に素敵な時間を過ごすことができた。自家製オリーブオイルのお土産もありがとう。旅の道中、自炊する時に美味しくいただきます。また伺う日まで。

さて、次の滞在先に向かおう。当初はバスで行く予定だったが、昨夜おじいさまが、「よかったら目的地まで送っていくよ。僕もその街に行ってみたいし。途中の街、レシムノ(Ρέθυμνο)にも行かないかい。僕、娘、息子と孫にそこでお土産を買いたいんだ。」とおっしゃってくれ、本日もおじいさまと一緒に観光できることになった。ありがたすぎるしとっても嬉しい。

ということで、おじいさまレンタカーに乗り込みまずはレシムノへ。ずっと公共交通機関で移動していたから気にも留めなかったが、駐車場を探すのって大変。たとえ見つけても、満車の駐車場に並んで待っている車がいるほど混んでいるし。なんとか止められて良かった。

フォルテッツァ城(Φορτέτζα Βενετσιάνικο Κάστρο)へ。16世紀後半にヴェネチアがオスマン帝国から防衛する目的で作られた要塞。階段や坂を登ってやっと辿り着く高台にある。…とにかく暑い。まだ5月なのに汗がダラダラだ。でも要塞内からの眺めは素晴らしいから暑くても登って散策する価値あり。

要塞内のモスク。イブラヒム・ハン・モスク(Τζαμί Ιμπραήμ Χαν)という名前。17世紀、オスマン帝国がクレタ島を支配したときに造られた。世界史の資料集等で見る中東のモスクみたいに派手ではないが、じんわりとなんか素敵だなと感じる内部。ドーム屋根の石の並びが本当に素敵だった。

要塞散策を終え、おじいさまファミリーへのお土産を探しながら街ブラ。わたしは荷物を増やせないので何も購入しなかったが、異国のお土産は見ているだけで楽しかった。Tシャツにアクセサリーだったかな。素敵なお土産が買えたようで良かった。

暑い中沢山歩いたのでカフェで一休みも忘れない。普段あまりジュースは飲まないのだが(特にカフェでは)、今回はコーヒーではなく、さっぱりとしたジュースが飲みたい。ということで、ピーチジュースを頼んだ。あぁ、生き返ったわ。

たったの数時間であったが大満喫のレシムノ。気づいたらいい時間になっていたので、わたしが本日から泊まるホステルがあるハニア(Χανιά)へ向かう。(ちなみにハニアの現地後での発音は「ハニャー↑」。)

道中、沢山のビーチを横目に見ながら、だんだんとお別れの時間が近づいてきている現実に直面する。ちょっぴり寂しいな。血も繋がっていないし、国籍も違うけれど、この2日間はまるで、本当のおじいちゃんと一緒に旅をしたような感覚だった。それだけいい時間だった。ああ、時間よ止まれ。もう少し一緒に旅がしたい。

そんなことを考えていたらあっという間にハニア到着してしまった。このエリアはレシムノの比にならないほど渋滞が深刻。しかも路駐祭り。駐車場探すのに大変苦労した。初めてクレタ島でマイナスポイントを見たわって感じ。おじいさま、わたしのナビが下手くそでごめんよ。

かなりのタイムロスをしたが無事駐車。観光する時間は無くなったので、近くのカフェで昨日から明日食べようと話していたアイスクリームを食べ、最後に港で一緒に記念写真を撮ってついにお別れの時。

2日間本当にありがとう、おじいさま。何回感謝の言葉を書いても足りない。わたしもおじいさまのような愛に溢れた素敵な人になれるようこれからの日々を過ごすね。またベルギーで。

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いときち
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