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気を引き締めて!いときち
ここまでの旅で出会った方々が、素敵で愛に溢れていたので気が緩んでいた。気を引き締めろ、わたし。
前回の投稿はこちら。
アテネ古代遺跡巡りを終えたわたしは、チェックインとちょっと休憩をするためにホステルへ向かった。
もちろん今回もドミトリー。お金は限られているのでね。まだ日中の16時ごろなのに、タイミングよくわたしの部屋の6ベッド中4ベッド、つまり4人が鉢合わせ。そこでしばらくお話しをした。
小一時間話に花を咲かせただろうか。
4人のうち2人はカップルで、これから夕食を2人で食べに行くとのことだったので、残った2人、つまりわたしとアメリカガイで夕食を食べに行くことにした。
彼からの「アテネには日本料理街があるんだよ。ラーメン食べようよ。」という提案に乗り、我々はラーメン屋さんをチョイス。お店へ着くとテラス席へ案内されたのだが、テラス席でラーメンを食べるのなんて初めて(多分)だから、なんだかワクワクした。
ラーメンが来るのを待ちながら、わたしたちは彼のギリシャでの船旅の話やアメリカの話、日本の話など、いろいろな会話を楽しんだ。普通に楽しかった。
…ここまでは。
(ちなみにそこで食べたラーメンは正直完全なる日本テイストではなかったが悪くはない。個人的には枝豆が久々に食べれて嬉しかった。)
事件ははホステルのエレベーターで起こった。
わたしたちの部屋は確か(日本でいう)5階。階段はしんどいのでエレベーターを使用した。エレベーターに乗り込んだ後、何故か奥に詰めず真ん中に立つアメリカガイ。ドアが閉まると彼の手がわたしの腰に伸びてきて…なんとキスをしようとしてくるではないか。わたしは低いトーンで「NO」とだけ言い放ち、その後の彼からの「君は美しい」という言葉も低い声で「ありがとう」とだけ言って突き放し、なんとかキスを回避した。
今思うと彼は別にそんなに悪いやつではなかったのかもしれない。わたしが冷たい態度を取った後(話しかけるなオーラを出した後)は、一切話かけてこなかったし、同室だったが特に危害を加えても来なかった。(これも今思えばになるが、なぜわたしは部屋変更を申し出なかったのか。いくらインターネット上では満室とはいえ、多くのホステルは延泊者用に空きベッドを確保してある。そもそもこんなこともその当時のわたしは知らなかったが。何もなかったからよかったものの、リスクがありすぎた。反省。)
それでも嫌なものは嫌。わたしはそういう出会いは求めてないし、せっかく同い年でいい友達になれると思っていたから残念。
ロードス島、クレタ島で、たくさんの愛に溢れた方々に出会って、完全に性善説に浸ってしまっていた。完全に気が緩んでいた。世の中には残念ながら危険な人ももちろんいる。自分を守るために、ここでしっかりきを引き締めよう、わたし。
人との出会いってとても楽しいけどリスクもある。
あと、これから宿探しはできるだけ同性だけの部屋を余裕を持って予約しようと痛感。今回は前日予約で予約可能なホステルの選択肢が全然なかったのも良くなかった(口コミがあまりよくないホステルばかり残っていた)。
これも旅だ。
いときち、またひとつ成長できたな。
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