アテネ古代遺跡巡り 後編
わたしの遺跡巡りはまだまだ始まったばかり。
前回の投稿はこちら。
ローマン・アゴラ
続いて向かったのは、ローマン・アゴラ(Ρωμαϊκή Αγορά Αθηνών)。古代ローマ時代に市場や集会場として使用されていた遺跡。
風の塔(Πύργος των Ανέμων)。時計台や天文観測施設として使用されたそう。
個人的にはこの遺跡が好き。小さくコンパクトな遺跡だけれど、より間近でじっくり見れるのがいい。
ハドリアヌスの図書館
ローマン・アゴラからすぐのハドリアヌスの図書館(Βιβλιοθήκη του Αδριανού)へ。この遺跡はローマ皇帝ハドリアヌス帝が132年頃に建設した図書館。当時の文化と知識の中心であった。現在も発掘調査が続けられているということで、この途中段階な感じがまた良い。
古代アゴラ(アテナイのアゴラ)
古代アゴラ(アテナイのアゴラ)(Αρχαία Αγορά Αθηνών)へ。ここは入口まで辿り着くのに苦戦した。遺跡は見えているのに入口が見つけられないもどかしさ。体力をかなり消耗したがなんとか辿りつけてよかった。
ストア・オブ・アッタロス(Στοά του Αττάλου)。 紀元前2世紀にアッタロス王によって建てられた商業施設で、現在はアテネ古代アゴラ博物館として使用されいる。実際内部にはたくさんの展示品があったので見逃し注意。
ヘファイストス神殿(Ναός του Ηφαίστου)。紀元前449年頃に建てられたドーリア式の神殿で、火と鍛冶の神ヘファイストスに捧げられた。アテネで最も保存状態の良い古代ギリシャの神殿。
神殿内部の彫刻と柱に心惹かれたので、1枚パシャリ。差し込んだ光の影響もありとても神々しい。(「神々しい」という言葉を使うのにぴったりな場所だよね。)
古代アゴラ内から、アテネのアクロポリスを俯瞰することができた。ここから見ると、なんだか空中都市に見える。「地中から出てきた」みたいな。アクロポリス内にいた時はそんなこと思わなかったけど、それぐらいの断崖絶壁。先人は一体あんなところにどうやって都市を作ったのだろうか。想像を絶するぐらいの労力がかかっているに違いない。
ゼウス神殿(アテネのオリンピエイオン)
お昼を挟んでゼウス神殿へ(Ναός του Ολυμπίου Διός)。アテネ国立公園の隣にあり、すでに訪れた4つの遺跡から少し離れた場所にある。歩けなくはないが、結構歩かなければならないので、真昼間に行くもんではない。暑すぎた。
ちなみに暑くてふらふらになってしまったら、アテネ国立公園のベンチで休憩するのがおすすめ。緑豊かで日陰がたくさん。わたしもそこのベンチでローカルなおじいさまとお話ししながら休憩した。
この神殿は紀元前6世紀に着工し、完成までに約700年を費やした、神々の王であるゼウスを祀る神殿。本来は104本の柱があったが、現在残っているのは15本のみ。
正直入場せず、外から見ることも可能だが、この柱の迫力を体感できるのは中に入った人の特権だと思う。混雑もしていなかったし、セット券を購入した方はぜひ。
これにてわたしのアテネ古代遺跡巡り終了。本当は後2カ所、ケラミコスの墓地 (Κεραμεικός) とアリストテレスの学校「リュケイオン」 (Λύκειον του Αριστοτέλη) もセット券で入場可能だが、今日はもうお腹いっぱいなので後日行けたら行こうと思う。(結局行かなかった。)
歴史を浴びるってのってやっぱりいいな(歴史学科卒業)。大学の図書館に再び籠って文献を読みたくなった。あくまで趣味としてだけど。
とにかく船泊の上、朝早くから活動しているのでへとへと。ちょうどチェックインができる時間だ。ホステルに戻って休憩しよう。
P.S. わたしの孤独のグルメ(本日のお昼ごはん)
Karamanlidika(Τά Καραμανλίδικα τοῦ Φάνη)というお店へ。
サービスのハムとチーズ。無料でこれをいただいちゃっていいんですか。さすがお肉屋さん。(店内ではお肉の量り売りもやっていた。)この後まだ散策する予定だったので、お酒は頼まなかったが絶対相性抜群。
サガナキ(Σαγανάκι)。いわゆるチーズのフライ。チリペッパーとレモンとの相性が抜群で美味しい。
写真はないのだが、デザートににんじんジャムがけヨーグルトをこちらもサービスでいただいた。これがびっくりするぐらい美味しい。「にんじんのジャム」わたしの美味しいものリストに追加決定。
ごちそうさまでした。