滞在国へのリスペクトなしでは旅人と名乗れない
フレンチボーイとの対話でわたしが忘れかけていた大切なことを思い出す。
前回の投稿はこちら。
本日クレタ島最終日。あっという間だった。パッキングをして、チェックアウトまでラウンジで昨日一緒にエラフォニシバスツアーに参加したフレンチボーイとおしゃべり。
彼にとって旅する上で大切にしたいこと。それは
滞在国へのリスペクト。
だからその国の挨拶や、ありがとう、簡単なフレーズを覚えてから旅行する。
そして旅行中はまず現地の言葉で挨拶をし、「現地語が話せない(分からない)ので英語で話してもいいですか。」と断りを入れてから英語で会話をする。
初めて海外の方で同じ考えの人に出会った(と思う)。すでに出会っているかもしれないが、今まで、このトピックについて話をしたことがなかった。
まずは現地の言葉で挨拶をして、「英語で話してもいいですか」って聞く。このワンクッションって本当に大事。わたしは以前、日本の有名な観光地で接客の仕事をしていたが、このワンクッションを置いてくれる方々にはとても好感を持った。当時は今現在よりも泣けるほど拙い英語力であったが、そういう方々にはなんとか頑張って伝えようと尽力したものだ。だが、そんな人が全てではない。いきなりフルスピードの英語で話しかけてきて、英語が分からないと(伝わらないと)キレる人々。訪問国へのリスペクトなんて一ミリも感じられない。お金をいただいて仕事をしている以上表には出せないが、心の中では「それなら英語圏へ行けばいいじゃない」と思っていた。本当にリスペクトって大事。
ふと、内省する。今のわたしいきなり英語で話しかけちゃってること多くないか。ギリシャ人が皆英語を話せるのをいいことに。自分のこと完全に棚に上げちゃっているじゃないか。キレてはいないもののこれじゃあリスペクトが感じられない人と同類だ。
フレンチボーイ、大切なことを思い出させてくれてありがとう。merci。
あ、あとわたしから彼に一言。
「日本にも本当に行きたいけどまずは勉強してから」と君は言っていたけど、君は言語の枠に囚われずもうすでにいろんなことを知っているじゃないか。十分リスペクトが感じられるよ。日本にきた時はぜひ案内させて。
というのも、彼は特に自身の専攻である文学の視点から日本にかなり興味を持ってくれており、いろいろ質問してくれた。その中の質問の1つわたしのおすすめの秘本文学気に入ってくれるといいな。あと、彼のメモ帳に書いた「和歌」という言葉が、彼の今後の研究もしくは人生のどこかで役に立つことを祈っています。(彼は俳句を知っていて、その流れから和歌の話になった。)
あぁ、わたしもフランスについていろいろ知りたくなった。今まで中欧のことばっかりだったから。
マルセイユ行く時連絡するね。またね。心からの感謝を。
さて、チェックアウトのお時間だ。