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秋の匂いとどんぐり攻撃

朝。霧に隠れてぼやぼやな太陽の光を、裸眼視力0.03?ほどのこれまたぼやぼやな状態でチラッと見て起き上がる。日の出が遅くなったな。サマータイム終了まで1ヶ月強だもんな。と、その時思ったのか思っていなかったのか、ぼやぼやの頭でとりあえずバスルームへ向かう。少しだけ空けておいた窓の隙間からひんやりとした風、秋の匂いを感じた、そんな朝。

この香りはドイツも日本も共通なんだなと。知っている安心感のある匂い。

秋の匂いってどんなにおい?って聞かれると困ってしまうけど。草木の香りがすーっと身に染みる感じ。いつかこの匂いを言語化できるようになるのだろうか。

そんなこんなで本日は移動日。次の滞在先へ向かう。

自然を感じられる心安らぐ素敵な場所だった。滞在したAirbnbのお家には大きな窓が付いていて、そこから景観保護区に指定されている美しい湿原を眺めることができた。また、滞在中は運良く晴れの日が続いていたので、バルコニーでごはんを食べたり、コーヒー片手にぼーっとしたりして過ごした。自然ってごはんを美味しくする1つの調味料だなって思う。物理的に味に変化を与えるものではもちろんないいけど、空間が演出する力は偉大なのだと思う。お祭りで食べる冷やしきゅうりやチョコバナナも同じかな。満足感、幸福感に包まれる。

日本で会社員をしていた時、外でごはんを食べることなんて滅多になかったな。(外食って意味ではなく。)アパートにベランダはあったけど車通りが多いのもあってほとんど出なかった。

そんな自分がこうやって今、自分自身の周りにたくさん散らばっている幸せのかけらに気づいて1つ掬い上げることができたってのが、旅をしていてよかったなと思うこと。自分自身と向き合う余白の時間(人生の夏休み)をとってよかった。

さて、滞在中の思い出をもうひとつ。

木漏れ日探しの旅(お散歩)に出たこと。昨日の投稿を執筆後すぐに出かけた。善は急げじゃないけど、自分が欲しているもので、すぐに自分を満たしてあげようと思って。(自分を思う存分甘やかしております。)


家から出てすぐにお散歩できる自然があるって素晴らしい。
自分が住みたいところってこういうところだな。

そういえば、この街にはたくさんのどんぐりの木があった。

コンッ、ポトッ、ザザッ。
その時期を迎えたどんぐりたちが次から次へと木から降ってきては落ちる。

ゴンッ。
あるどんぐりは車のボンネットに当たる。(車がへこんでいませんように…。)

パキッ。
そんなどんぐりだちを踏みながら歩くわたし。(意図的ではないよ。あまりにもたくさん落ちているから避けられないだけ。)

(あ、どんぶらこしているどんぐりは見なかったな。)

運良くわたし自身には降って来なかったどんぐりたち。当たったら絶対痛い。だってどんぐりって硬いし結構な速度で落ちてきてたし。中には攻撃を食らった人もたくさんいるんだろうな。皆さま、どんぐり攻撃にはご注意を。

さて、次の目的地へ。乗り換え先の電車がキャンセルになっている。これはのんびり旅になりそうだ。

DBの車内より。

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いときち
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