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#スキしてみて

きみは雨音のなかに

三日月から雫がこぼれ 雨へと変わる 音が音を追いかけていく調べが この部屋のなかを響き渡って 壁にもたれるわたしの背後をくすぶる 頬杖を伸ばし 過去をそっと折りたたんで 淡い胸の奥へ仕舞う 雨は生命のように 飽和した空気のなかから飛びでて 世界を震わす、鼓動のように それはまるで雨音のなかに君が居るようで この部屋とこの身体(なか)を通過しながら いっしょに溶けてゆくのだ

ボクたちの時間

「世の中のいう時間なんて 本当は存在していないんじゃないかな。 なのに、わたしらはめーいっぱい 誰かが決めた枠の中に今日を詰め込み、 まだ存在していない未来を思索し、 もう存在していない過去を思い、耽ったりするんだよ、 そのなかで目まぐるしく。 あと何日、もう何年、何歳とかって そんなふうに時間は区切れるものじゃないんだ。 数字じゃないんだ。 だって時間は、その人の命だから。」 そう言う、君と共に過ごすボクたちの時間、 気づいているかな。