合格者の演習教材の使い方~択一登記法集中演習講座~
みなさん,こんにちは。伊藤塾司法書士試験科講師の髙橋智宏です。
【1】はじめに
今回は,先日開講した「択一登記法集中演習講座」について,当講座を受講して合格をされた方からの記事をいただきましたので,紹介させていただきます。
講座を受講する予定の方には直接参考になりますし,受講する予定のない方にとっても,演習教材の使い方として参考になるところがあると思いますので,ぜひお読みください。
【2】合格者の演習教材の使い方(投稿記事)
司法書士試験の中でも苦手をする方の多いのが登記法かと思います。民法や商法など他の法律科目は他の資格試験で経験がある方もいるでしょうし、仕事や日常生活にも関わってきますが、不動産登記と商業登記は日常生活でなかなか触れる機会がありません。
私も例に漏れず不動産登記法で躓いて、それを直前期までずるずると引っ張っていきました。択一がこんな調子なので記述もなかなかうまく解けません。そこでカウンセリングで相談して高橋智宏講師の『択一登記法集中演習講義』を受講することにしました。
最初の講義のガイダンスで、「このテキストを繰り返していれば過去問をやらなくてもいい」とアナウンスがあったことは気が楽になりました。とにかく不登法は本試験の問題数も多いことから過去問の量も多く、それを考えるだけでも辟易してしまいます。また、私は初学者だったため、B-やCランクの問題まで拾っている気持ちの余裕もありません。このテキストにはA+、A-、B+の論点が凝縮されているので、まずはここを完璧にしようと何度もテキストを繰り返しました。
私はどちらかというとテキストというよりも一問一答集の問題演習冊子のような使い方をしていたので、全8冊の冊子を毎日1冊分ずつ、時間を計って本試験まで8回程繰り返し解きました。初回は7~8割程度だった正解率は次第に上がって安定して9割以上取れるようになりましたが、それでも時間がないという焦りからか満点はなかなか取れず、どこかで1~2問ポロッと間違えてしまうことがありました。きちんと考えれば理解しているのに、焦って問題文を読み違えたり、自分では〇と思っているのになぜか解答欄に×をつけていたりしたことが原因です。ですがこれは時間との戦いになる本試験でも十分起こり得ることなので、そういう意味では内容の理解プラス早く解くという訓練にもなったと思います。
ここで、満点近く取れるようになったからもういいやと新しい問題集などに手を出すことなく、超直前期までこのテキストを繰り返し続けたことが力にもなりましたし、ある程度安定して解けるようになるとそれが自信にも繋がって、精神的にも安定してくるようになりました。
直前期には模試を受けましたが、それまで苦手だった午後択一は不登法・商登法で点数を安定して取ることができるようになりました。この講義を受講していなかったらここまで登記法の理解はできなかったとあらためて思います。