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<BACK NUMBER>私は最強だ!!+憲法『裁判官の身分保障』

みなさん、こんにちは。
ギラギラの太陽が照りつけますね、お変わりありませんか。
ご近所の渋谷サクラステージじゃぶじゃぶ池では、夏休みの子どもたちがダイブ中。
セーヌ川の大人たちも渋谷の子供たちもみな同じ。思わず私もつられそうになります。

私は、変わらずパーソナルトレーナーメールやマイページで、みなさんに共感する日々。
毎年この時期は、各種演習・模試の結果を直視する時期に夏バテもあいまって、モチベーションのご相談が増えます。
人間ですもの、体調万全、モチベーション絶好調、学習達成度MAX!なんていかない、いかない。

でもちょっと、回復したいですよね。復活のコツといいますか…。
そこで、トップアスリートのメンタルコントロール術をご紹介!
偉人も私たちも同じ人間、素直に参考にしたくなるテクです。

まず1人目、世界ランキング1位のまま引退した、車いすテニスの国枝慎吾選手。
テニスは、いったんコートに入ると、最後まで1人で戦い続けなければならない孤独なスポーツです。
彼は、「俺は最強だ!!」と記したテープをラケットに貼り、パラリンピックや四大大会の会場でも「俺は最強だ!!」と雄叫びをあげ続けました。

これは、オーストラリア人のメンタルコーチからのアドバイスだったそう。
雄叫びは自己暗示の有効な方法であり、「言っていることを人は信じ始める」という人間のメンタルを上手に利用するのです。
メンタルコーチは、こうも言ったそう。「世界ランキング1位になりたい、ではなく、1位と思ってふるまいなさい。」と。
謙虚と謙遜を美徳とする日本人には、なんともおもはゆい感じもします。
しかし、国枝選手はまもなく世界ランク1位の最強となり、最強であり続け、最強のまま引退しました。

次に2人目、華やかな女子ゴルフ界の道しるべとなった宮里藍選手。
ゴルフは、メンタルスポーツと呼ばれるほど、自分自身に向き合い続けなければならないスポーツです。
彼女は、とびきりの人懐こい笑顔とは裏腹に、クラブを持てなくなるほどのスランプを経験しています。
そのたびに、「不安や恐怖は追求しなくていい。ここに集中して自分のテンポを生かそう!そして、小さな成功体験を積み重ねていこう!」と言い聞かせていたそうです。

これは、スウェーデン人のメンタルコーチからのアドバイスだったそう。
失敗体験は、えてして成功体験より強烈な印象を残し、最悪の事態に備えないとと思わしめる。
人間の生存本能といえど、一瞬の反応がモノを言うゴルフでは、その本能に抗う必要がある。
メンタルコーチは、宮里選手にそのことを示したのです。

ないものねだりではなく、自分の中にある良さに目を向け、自分のできることに集中すること。
私も、自分自身の教訓として「できないことばかりにとらわれがちだけれど、できるようになったことにも目を向けてみましょうか。解けるようになった肢もあえて見返すと、ちょっぴり元気になること、請け合い!」とお伝えしています。
言うは易し…だけれど、みなさんが楽しく有意義な学習を続けられるよう、伴走していきます!

さてさて、夏バテも吹き飛ばすチリツモ作戦!

Q. 最高裁判所の裁判官は、裁判により、心身の故障のために職務を執ることができないと決定された場合を除いては、公の弾劾によらなければ、一切罷免されない。
〇か×か?

制限時間は15秒!

…はい、15秒!

正解は、×!

裁判官の罷免については、78条前段に挙げられている①心身の故障②公の弾劾のほか、③国民審査による場合があります(79条3項)。
やわらか~くかみくだくと、少数派の人権に目配り気配りをする司法権の独立を守るために、裁判官がクビになる場面をしっかり限定していますよ、ということ。

ちなみに、裁判官の身分保障の内容、浮かびますか?
う~ん、となったそこのあなた!大丈夫!ここでまるっと復習しちゃいましょう。
①    罷免される場合を限定(78条前段)
②    行政機関による懲戒処分を禁止(78条後段)
③    相当額の報酬を保障(79条6項、80条2項)

他の権力から圧をかけられないこと、ペナルティでお給金を減らされないようにすること、そして、判事さんたちには公平公正で正々堂々としていてほしい!

そういえば、大学の同窓会で、裁判官の後輩たちが「北国の燃料手当、もうちょいいただけたらありがたいんですよね…涙」「そうそう。官舎のすきま風が堪えるもんだから~汗」と語っていた気が。北国…燃料…手当…薪??
2年おきの転勤や夜勤(∵令状発付当番)、別居婚をなんとかこなし、彼らもみなさんのために懸命に働いています!

では~!