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<BACK NUMBER>第102回 苦手克服研究所 行政法「行政書士法 会則の順守義務」
みなさん、こんにちは。
伊藤塾講師の藤田です。
それでは、今回も一問一答をやっていきましょう。
今回取り扱うテーマは、
行政法の「行政書士法 会則の順守義務」です。
題材としては、「平成10年度 問題39 肢1」を扱っていきます。
まず、「平成10年度 問題39 肢1」を以下に示します。
肢1 行政書士がその所属する行政書士会の会則を守らなければならないことは当然の義務であり、 行政書士法において特に定められているわけではない。
……
いかがでしょうか?
結論からいうと、本問は誤りです。
では、解説していきますね。
本問は、行政書士法における「会則の順守義務」についての知識を問う問題です。
会則の順守義務について定める行政書士法13条は、
「行政書士は、その所属する行政書士会及び日本行政書士会連合会の会則を守らなければならない。」
と規定しています。
このように、「会則の順守義務」については、行政書士法に定めがあります。
したがって、本問は誤りです。
なお、13条の2は、
「行政書士は、その所属する行政書士会及び日本行政書士会連合会が実施する研修を受け、その資質の向上を図るように努めなければならない。」
と規定しています。
このように、「研修」については、努力義務にとどまっています。
これは、研修の受講義務まで課してしまうと、多忙な人などにとっては負担が大きく酷だからです。
行政書士法においても、行政手続法などと同じように、法的義務と努力義務でひっかけてくる場合があります。
以前もお伝えしたように、行政書士法は、「ひっかけポイント」を意識しつつ、条文を確認することが試験対策としては有効です。
残り3週間ほど、可能な範囲で確認をしていきましょう。
テキストや条文を確認する際には、このようなひっかけポイントを意識しつつ、学習していきましょう。
私がお届けするものとしては、今回が本試験前最後のコラムとなります。
残り3週間ほど、勉強方法等でいろいろな迷いや不安を感じている方もいらっしゃるかと思います。
勉強方法に正解はないですが、間違いなく言えるのは、本試験が終わったときに悔いを残さないことが大事だということです。
「手を広げる」「広げない」ということも、人によって言うことが違うと思います(個人的には広げない派ですが笑)。
大事なことは、いずれの選択をとるにしても、本試験が終わったときに、「やりきった。」と思うことができるかどうかです。
他人から言われたこと(特にSNS等)や、過ぎたことを気にするのではなく、ご自身の中で悔いの残らない方法で学習を進めていただければと思います。
語弊があるかもしれませんが、他人のアドバイスは時に無責任です。
自分の人生に責任を持てるのは自分だけなので、自分の信じた道を進んでいきましょう。
今が一番力が伸びる時期です。
模試の結果なんか関係ないです。
今、この瞬間から自分がやれることを精いっぱいやる。
ただそれだけで良いんです。
やることを絞り込んで、徹底的に繰り返していきましょう。