娘との、こういう時間を大切にしていきたい。
先日、目にかかりそうなほどに伸びてきた娘の前髪を切った。
娘の前髪を切る時は、
私があぐらをかいて、
その上に娘をポンとのせ、
夫が普通のハサミで切っていく、
というのがいつもの流れ。
娘の前髪を切っている間、私の視界には、娘の頭部と、ハサミで娘を傷つけないように細心の注意を払いつつ、切り進めるにつれてその新しく浮き出てくる前髪姿に笑いを堪えている夫の顔が見える。
「はっはっはっ、はい、いいよー!」
と、前髪を切り終えた夫が言って、
「トトちゃん、こっち向いてこっち向いて!」と私が言って、やっと動けるぅ!と言わんばかりに娘がテンション高めに振り返る。
この瞬間が大好き。
今回も安定の眉上ぱっつん具合であった。
娘はなんというか、だいぶ素朴な顔をしていて、そんな素朴な顔といつも切りすぎてしまう前髪のフィット感が最高にかわいいのだ。
よし、これで当分は前髪邪魔にならないで済むね、ってことで終わったのだけど。
後日、私がこのような↓前髪を噴水ヘアーにしていたとき。
(いきなり絵が雑。)
私の前髪噴水ヘアーを見た娘が、引き出しからヘアゴムを取ってきて、てけてけ〜と私のところへ来て一言。
「トトちゃんもむすぶ〜!」
「え、でもトトちゃん既に前髪が激短いんですけども」
「やぁだ〜ママといっしょがいいのぉ!」
いや絶対髪の長さ足りないけどね、と思いながら、無理くり噴水ヘアーを作ったわけで。
案の定、短すぎる前髪を拾いきれなくてよくわからない髪型になった。
しかしかわいい。
私と同じ髪型になった娘を抱っこして洗面所の鏡の前に立った。
「おそろいだねぇ」と私が言うと、「やったぁ」と娘が笑う。
例えば、今回の噴水ヘアーみたいに私と同じことをしているとき。
例えば、米を研いだり、夫の弁当のおかずを詰めたり、掃除機をかけたりなど、私と一緒になにかをしているとき。
娘は本当に楽しそうな顔で、ニコニコ笑う。
ああ、こういう時間を大切にしていきたいなって思う。