水辺の守り人:ダムの立木回収の仕事に密着
こんにちは、広報の井筒です。
今回は、イトイグループの中核企業・イトイ産業の仕事をご紹介します。イトイ産業は、土木をメインとした業態です。といっても、農業、森林、河川、ダム、橋などと幅広く、非土木人間の僕からすればすべてを把握するのは非常に困難です(いい意味で)笑
そんな中、ダムに貯まった流木を集めるシゴトについてご紹介したいと思います。まず、北海道にダムがどれぐらいあるんだ、ということですが、開発局のサイトに掲載されていますね。
そもそも「開発局」ってなんなんだと僕は北海道に来て感じたのですが、それもそのはず、開発局というのは北海道にしかありませんでした。本州以西ですと、国土交通省の土木領域の出先機関は「地方整備局」というようで、北海道開発という歴史が今に続いているな、と感じさせられます。
さて本題。ダムに貯まった流木をどのように集めるのか。小型船舶を2隻使って囲っていきます。その船をダム湖におろしているシーンがこちら。
そもそも流木ってどういうものなんだろうと、ちょっと想像できないと思います。たとえば、こういう感じです。
意外と丸太とかなくて、細かい材が多いなという印象ですよね。この写真はそうですが、どうやらダムによって違うそうなんです。ダムができてからどれぐらい経ったとか、周辺の山の状況とか、過去1年間の天候の状況とかで変わっていく。ですから、丸太が多い現場もあるとのこと。
2隻の小型船舶で集める、と上に書きましたが、網場(あば)と呼ばれる道具を自社で手作りし、2隻の後ろにくくりつけ、まるで漁をするように囲っていきます。
これをまとめ、陸まで引っ張ります。この、集めて陸に引っ張るまでで半日ぐらいかかるのです。
陸に近づいたら、ユンボなどで陸に上げます。↓の写真は、集められた流木群の中から丸太を抜き出したものです。上の写真で細かく見えていた中に、こうした太めのものもあります。このままだと扱いづらいため、長さをそろえます。チェーンソーを使って2m程度に切り分けていきます。
ちなみに、私は過去に林業経験もあり、チェーンソーで伐倒しまくっていたので、このシーンだけ活躍できました笑 その後、材は集められて、開発局にどれだけ収集できたかを報告いたします。
ダムは、治水や農業利水が主な役割として想像できますが、たとえば上記写真に掲載してきた天塩川源流にある「岩尾内ダム」は、発電や上水道、工業利水もしています。リアルタイム表示されているんですね。ちょっとテンションあがります。
この現場は、多くのスタッフが関わるイトイ産業にとって重要なシゴトであり、社会的にも、ダムがしっかりと機能するために必要な、まさにインフラ維持のシゴトでもあります。
最後に、取材した私(井筒)をご笑覧ください。こういう装備でみなさんお仕事されておりました。
次回の現場取材もお楽しみに!
※この記事は2022/6/14当時の文章です
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