いとバイ通信13 ストリートチルドレンの夢とは
2020.5.9(土)
ドロップインセンター(宿泊施設を備えたストリートチルドレンの支援施設)上級生10名との会合しました。
2019.10.22ドロップインセンターの13~17歳の女4人男6人をアロムさんが呼びかけて連れてきてくれました。夕食を食べながら彼らの話を聞きました。各自に聞いて質問は次の内容です。
① なりたい職業、
② それを実現するために何が必要か、
③ 仕事でいくらの給料が欲しいか を訊ねました。
(女性・8年生/就学年数)
① ポリスオフィサー
② 試験がある、(大人の意見)仕事に就くには多額のワイロがいるかも
③ 30,000タカ(39,000円/月)
(男性・7年生/就学年数)
① ソーシャルワーカー、(ハシナさんみたいな)
ストリートチルドレンたちをケアーしたい
貧しい人たちのためのNGOを作りたい
② 研修と学習が必要
③ 25,000タカ~(32,500円~)
④ 小さい時からオポロジェヨの施設で過ごしてきた
(男性・10年生/就学年数)
① 軍隊兵士希望
② 身長などの体力面は大丈夫だろう
③ 40,000タカ(52,000円)
(男性・10年生/就学年数)
① 電気技師
家庭の電気修理
② 上の学校に4年行く必要がある。
住むところが必要
パートタイムがしたい
③ 25,000タカ(32,000円)
(男性・10年生/就学年数)
① 軍隊兵士希望(強く希望)
② 体の大きさはオーケー
スポーツもよくできる
③ 30,000タカ~35,000タカ(39,000円~45,500円)
(女性・7年生/就学年数)
① 美術の先生になりたい
(同席した女先生のコメント)彼女は賞もとっていて才能があると思う。
② 自分で美術を学びストリートチルドレンに教えたい
③ 25,000タカ(32,500円)
(女性・8年生/就学年数)
① ナース
② ナースコースは4年コースを受けなければならない。
18歳以上になったら住む場所も必要になってくる
サポートが必要
③ 25,000タカ(32,500円)
(男性・コレッジ1年生)
① 銀行員
② 無言
③ 20,000~30,000タカ(26,000~39,000円)
(男性・8年生/就学年数)
① 牛飼いをやりたい
純正ミルクを貧しい人たちに飲ませたい
② 牛飼いになるための資金が必要
③ 30,000タカ(39,000円)
(女性・7年生/就学年数)
① 薬剤師になりたい
② 最低5年の学習コースが必要
貧しい人たちの医療をやりたい
貧しい人からは薬代だけしかもらわない
③ 35,000タカ(35,000円)
会議を終えた感想(伊東)
私には子供がいないが13~17歳位の一般の子供たちがこんなに立派に自分の将来について語れるだろうか。しかも小さい頃、親もとを多分深刻な理由で離れ、路上で生活していたのだ。心の傷の大きさは計り知れない。その子たちがこんなに自分の将来のことを語れるということに感動した。彼らを見守ったオポロジェヨ(NGO)などの人たちの日頃の丁寧な接し方がしのばれ感動したのだった。
しかし残念ながら彼らの夢を実現するにはもっと就学する必要があるので現在のままでは実現不可能なこともわかる。なぜなら彼らは18歳になるとドロップインセンターを出なければならない。18歳と言っても子供の頃路上生活をしていたため、学校生活に入るのが遅れている。例えば18歳で中学卒業した程度の学歴の子もいる。いきなり大人が生きていくことも厳しい社会に独り立ちを強制される状態となる。自ら自分の宿泊する場と仕事を見つけなければならない。長年(13年間)オポロジェヨの職員として彼らを見守ってきたセリムさんは彼らがまた路上に戻っていかないか心配だという。路上には悪の道が待っていることにつながらないか心配なのだ。
必要なのは現在の施設から社会に出るまでの橋渡し的な19歳から25歳までの期間のサポートではないかと考える。これは彼らを支援しようと集まってくれた素敵な人たち(今後どのような人たちなのか少しずつ報告していきます)との最終ミーティングでみんなの一致した見解だった。こんなサポートを行う組織がストリート・ドリームズ・オブ・バングラデシュだ。そしてこの支援組織を資金面とアイデアの面で支援する日本の組織がストリートドリームズなのです。
ストリートドリームズでは支援のための募金活動を行っています。募金にご協力いただける方は下記の郵便振替口座へのご送金をよろしくお願いします。
※郵便振替口座名義ストリートドリームズ 口座番号 01710-3-152031
郵便局にある「払込取扱票」にてご送金お願いします。
もっと詳しくお知りになりたい方は下記へなんでもお尋ねください。
ストリートドリームズ 代表 伊東弘 861-1204 熊本県菊池市泗水町永3769-7 ℡ 090-5925-1991 メールアドレス h-ito@emn.ne.jp