いとバイ通信55 マリアナ・マッツカート女史の経済学に学ぶ
いとバイ通信55
2020.9.5(土)
案内していたテレビ番組ご覧になりましたか。
BS1NHK 9月3日(木)午後1時から1時50分
「BS1スペシャルコロナ危機未来の選択マリアナ・マッツカート」
今回私は録画し2回見直してみました。経済学者マリアナ・マッツカート女史のユニークさに強い印象を受けました。
女史はEUの政策提言を行っており資本主義の概念を新しいものに変えなければならないと主張します。必要なイノベーション(社会に大きな変化をもたらす技術革新)を国家が積極的に行おうというものです。イノベーションは国家と企業が共同して行っていこうという考え方です。国家は企業にそのイノベーションによってもたらされる利益を公共の利益にかなうものにすることを企業に条件として提案します。このようにして企業活動を単に利益追求だけの事業にさせないように国家がコントロールします。
女史は米国のアポロ計画が生み出したイノベーションによって現在のアイフォンの基礎技術が成り立っていることを突き止めました。税金によってイノベーションを生み出したのですから国家は企業に公共の利益をもたらすことを要求できるのだと言います。従わない企業には以降の補助金は支給しません。公共の利益とはSDGsを指標にするなどが考えられます。
SDGsとは市民組織の意見が反映した内容になっており国連が目指そうと国連で採択されました。資本主義を「価格」だけの評価から社会における「価値」を評価すべきだとの主張なのです。
私はこれまで自分のアイデアがありましたが自分の中にある「価格」だけの資本主義に縛られて明るい未来を展望することができませんでした。しかし彼女の考え方からすると私の思いつきのアイデアにも可能性が見えるように思います。次回は私のアイデアを展開したいと思います。お楽しみに(?)。
※ 「#いとバイ通信」のブログにこれまでいろいろ書いてきています。ぜひご覧ください。
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※ストリートドリームズの活動についてはこれからもこのいとバイ通信でお伝えしていきます。