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なんで、私はこんなにクセ毛なの?【「クセ毛」のなぜ?②】

操作イトウです。
今回は、【「クセ毛」のなぜ?②】です。

①では「髪質が変わる」ことについてのお話をしましたが、②では「なんで私はこんなにクセ毛なの?」という根本の原因について、お話します。

「クセ毛」のなぜ?①はコチラ↓


◾️「クセ毛」って一言で言うけど…

一般的に、自分にとって不都合な髪質のことを「クセ毛」と呼びますよね。お客様から開口一番「私、クセ毛なんですけど…」と相談されることも多いです。

ですが美容師目線だと、そのお客様の毛が「クセ毛」とは呼べない、ということもよくあります。

一般の方には、「クセ毛」について間違った解釈でお話している方も多い印象です。それは、そもそも「クセ」という言葉が何を指しているかが曖昧だからです。
では、何をもって「クセ毛」なのか?

▼美容師は「髪質」と「クセ毛」は明確に呼び分けている

「クセ毛」と同じ意味合いとして、「髪質」という言い方を用いることもあります。
ですが美容師は、この「髪質」と「クセ毛」を明確に呼び分けています。

一応、僕が説明する際の「髪質」は、
「ウェーブ」
「ハリコシ」
「生えグセ」
「毛量」
「髪の色」
などの、「髪の生えてきた状態」のことを指しています。

そして美容師目線の「クセ毛」は、ほとんどの場合「ヘアスタイルを作る際に不都合な場合」に対して使う言葉です。
つまり、総合的な「髪質」の中で不都合なやつが「クセ毛」で、それはほとんどの場合「ウェーブ」と「生えグセ」にあたります。

▼私の髪質は 良い?? 悪い??

また、「私の髪質が良い/悪い」といった言い方も、あまり適切ではありません。
髪質は、やりたいヘアスタイルに対して「向いている/向いていない」「都合が良い/都合が良くない」はありますが、良いも悪いもスタイル次第。

例えば「ボブスタイル」一つとっても、ふんわりしたカールのボブならウェーブ毛が向いていますが、今風のスンッとしたボブスタイルは直毛が向いているのです。

とはいえ、美容師からお客様に「言葉を改めよ!」なんて思ったりはしません。ご紹介したこれらはあくまで専門用語なので、お客様の言葉で表現していただいて構いません。

そして今回は末尾に、余談として「髪質ってこうだよ」というお話もさせていただこうかと思います。ぜひご参照ください。

◾️「クセ毛」は「毛根の形」が歪んでいるから!?

「クセ毛」が生える原因は、「毛根の形」が歪んでいるからなのだそうです。

当たり前の話ですが、髪の毛は根元から生えています。ロケットえんぴつの様に毛根から押し出す要領で、新しい毛は生まれています。

この新しい毛が「クセ毛」になる理由が、「毛根の形」に関係しているのです。

▼美容師にも「これから生えてくる毛」は矯正できない

髪の毛は毛根の中の「毛乳頭」で作られています。「ウェーブ」の原因は、この「毛根の形」が曲がっていることです。
作られた毛は表面に出てくるまでの間を、なぞるように生えるのですが、ここが曲がっていることで「ウェーブ」が付いているのです。

更に、「毛根の入り口の方向」によって生えるため、「生えグセ」が生まれます。

それ故、美容師にとっては「生えてきた毛」をどうにかすることはできますが、「これから生えてくる毛」は関与できません。
「生えてきた毛」に縮毛矯正やパーマを施すことはできても、「これから生えてくる毛」はいつも通りに生えてくるのです。

美容医療や美容整形なども同様で、脱毛や植毛などはできても、「毛根の形」を変えることはできないのです。

【余談①】ウェーブの分類

ではここからは、「クセ毛」にまつわる余談をお話します。
髪質において一番目立つ要素は、「ウェーブ」です。ご参考になれば幸いです。

髪の毛の形状には種類があります。
これには専門用語もありますが、言葉が難解なため、簡単な言葉とタイプに置き換えています。
10cm測った髪に出る、ウェーブ具合」の、その印象を大枠でタイプ分けしてみると、こうなります。

「まっすぐ」

いわゆる直毛です。ヘアスタイルの動きが出て見えにくいのが特徴です。短いとツンツンした印象になりやすく、長いとストンと落ちた印象になります。

「Cカール」

ウェーブと呼べないほどの緩いカールですが、直毛よりも動きや立体感が出やすいので、自然な印象になりやすいです。

「Sカール」

何もしないでいてもウェーブが見て取れるレベルですが、ドライヤーなどで乾かしながら伸ばしたり、逆に強調できたり、ヘアスタイルの幅が広いのが特徴。

「くりんくりん」

しっかりウェーブに見えます。
ウェーブを活かしたヘアスタイルであればパーマ要らずのため、プラスに働くこともありますが、都合のいいウェーブとは限らず、悩みの種になりやすいレベルです。
上手にブローができないと真っ直ぐにはならないため、ストレートパーマをする方も多いです。

「じりじり」

ボリュームが出やすく、頑張っても爆発するレベルです。黒人の髪質に近いと言えます。
「真っ直ぐっぽく見えるけど、ポツポツと太さが違う毛」も、これにあたります。見た目のウェーブはあまりないものの、髪に凹凸があるため、こちらも膨らみやすい髪質です。

【余談②】坊主にしたら、髪質変わる?

コチラもよく挙がるお話、「坊主にしたら髪質が変わる」という風説についての解説です。
こちらは初期に書いていて、今より拙い言葉使いが散見されますが、ご参考あれ。

ではまた。

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