学びをつなぐしかけ
解決の見通しを持たせて授業を終える
国語の授業で「その疑問は漢字辞典を使うと解決できそうだね」と私が伝えた次の休み時間の様子だ。その授業は部首の学習をしていたのだが、休み時間に辞書を持ち出して「先生見て。ここにいっぱい載っているよ。」と報告してくれた。すぐに写真を撮って,学級通信で発信した。
単調になりがちな漢字学習。例えば単元の前半で,新出漢字を書いたカードを2枚ずつ作らせる。10個の新出漢字があれば,20枚のカードができるということ。そのカードを使って,神経衰弱を行った。「先生,もう一回やりたい!」の声。「じゃあ,カードを教室に置いておくので,やりたくなったら遊んでいいよ。」と伝えた。すると,雨の日や運動場が使えない日などに,自然と遊ぶ姿が見られた。
数日後,今度は自ら新しいカードを作り始め,「先生もいっしょにやろうよ!」と,今度は子供たちからお誘いを受けた。
よくこんなシーンを目にする。
教師「終わらなかった人は宿題ねぇ」
子供「えー,いやだぁ。じゃあ,急いでやろう。」
これでは授業と家庭学習はつながらない。なぜなら,子供にとって「やらされている」から。
では,どうするのか。
例えば,授業中のある学習に,クラスがノッテくることがある。そんなとき,すかさず「家庭学習でもこんな学習が出来たら楽しそうだね」や,「この学習の続きを考えてみるのも面白いかもね」等と伝える。
決して全員に「必ずやりなさい」とは伝えないし。また授業で終われなかったからといって宿題にすることはない。子供にとってそんな理不尽なことはない。
つまり,やるかやらないかは自己決定させる。
もちろん,全員がやってくることはない。しかし,やってきた子は,ほぼ100%私に報告に来る。「頑張ったんだよ」「こんなこともできたんだよ」と知ってほしいのだ。だから私は,その日の学級通信にはその子のノートの写真を載せるようにしている。
今回は,「主体的な学び」について,いくつか最近行ったことを書きました。他の実践はまた後日。