見出し画像

社内でつくるマネージャー研修

1月にnoteを更新して以来、すでに9月も終わり。 今年は月に1回noteを書くという目標を掲げていたはずなのにおかしいですね。

これが今年3本目のnoteなので、 年末までにあと9本書いたら目標達成ということにしようと思います。

久しぶりにnoteを書こうと思ったのは、先日マネージャー研修を実施したので、その研修について書き留めておこうと思ったのでした。

組織が大きくなったこともあり、今年はマネージャーに昇格したメンバーが多く、前年度に昇格していたメンバーも合わせて10名を対象に合宿形式の研修を開催しました。

マネージャー研修となると外部に委託する会社も多いと思いますが、レイヤードでは前回に引き続き、今回もすべて企画から講義まで社内(というか本部長陣)でつくりました。

研修の目的や、実際にどんな場所で、どんな内容を実施したのかをご紹介します。
他社はマネージャー研修ってどんなことやってるの?と思われる方の参考になれば幸いです。


なぜマネージャー研修をやるのか

レイヤードのマネージャー研修の目的は以下のとおりです。

  • マネージャーの役割を認識し組織の中核メンバーとしての意識を醸成する

  • マネジメント(部下のキャリア育成含む)・リーダーシップの基本を学ぶ

  • 経営者視点を学び、主体的に組織を活性化するきっかけづくりをする

  • 新任マネージャー間の関係性を構築し、スムーズな部門間連携を目指す

新たにマネージャーになったメンバーには、当然ながら「マネジメント側」として行動してもらうことを期待します。

マネジメントスタイルは人それぞれだとしても、会社(経営者)が求めるマネジメントとは何か、マネジメントをする上で大切にしてほしいことは何かを、きちんと伝えるべきだと思っています。
レイヤードのマネジメントとはどうあるべきか、という共通認識をもって、マネジメントをしてほしいからです

それを伝える場として、新任マネージャーの研修を実施しています。

外部に委託せず、本部長陣が研修を行うのも上記の理由からです。
私たち経営層が何を考え、求めているのかは、自分たちの言葉で伝えるべきだし、より良いマネージャーを育てることは私たちの責務だからです。

また、もう1つ大切にしたいこととして、マネージャーとしての同期間で関係性をつくってほしいというのがあります。

マネジメントをするようになると、プレイヤーのときとはまた違う壁にぶち当たることが多いので、そういうときに気軽に相談できる相手、一緒に壁を乗り越えていける仲間がいてくれたらいいなと思います。

1泊2日の短い日程ではあるものの、顔を合わせて研修をすることで、同期としての意識付け、関係づくりのきっかけにしてもらいたいと思っています。だからこそ、コストをかけてでもマネージャー研修は合宿形式を採用しています。

研修内容について

研修内容は、本部長で議論をして決めました。
前回の反省点も踏まえて、上述の目的を達成するためには何を伝えるべきかを考えて決めた研修内容は以下のとおりです。

講義① マネージャーに求められること 80分

マネジメント概論としての講義です。 ドラッカーの「マネジメント 基本と原則」や「HIGH OUTPUT MANAGEMENT」を教科書にして、マネージャーに求められる資質、アウトプット、組織づくり、人事考課など、マネジメントをする上で基本となる考え方を総体的に解説する内容でした。
担当者:マーケティング本部長(私)

講義② マネージャーとしてのマインド 120分(第1部 80分/第2部 40分)

第1部のテーマは、倫理観とマインド。
マネージャーが持つべき倫理観、レイヤードの倫理観とは?倫理観から外れた行動など具体例も交えて解説。また、レイヤードでは「主体性」を重んじる社風のため、自由度が高い反面、自律意識や責任感が求められることもあり、正しいマインドとは何かをNETFLIXを事例に考える内容でした。
担当者:管理本部長

第2部のテーマは、目標達成。
マネジメント側の視点を持つということは、当然組織の目標に対して今まで以上に強い達成意識をもつ必要があります。また、自分の目標ではなく、「組織」の目標を達成するために必要不可欠なメンバーの成長や、プレッシャーに負けないメンタルの保ち方を解説しました。
担当者:営業本部長

講義③ 組織づくり・メンバー育成について 80分

組織づくりと、メンバー育成それぞれのDo/Don’tを解説しました。ストレスマネジメントや心理的安全性の担保など、メンバーが働きやすく、活躍できる組織をつくるために大切なことを解説しました。
担当者:エンジニアリング本部長

個人ワーク 講義を踏まえたマネージャーとしての抱負 60分

1日目の講義を踏まえて、マネージャーとして今後自分はどのように仕事をしていくべきかを考えてもらう時間も設けました。
発表時間は1人5〜8分として、ワーク時間(60分間)にスライドを作成してもらい、その後に各自発表という流れです。

アウトプットを前提にした方がインプットはより深まるだろうということで、講義内容を踏まえた内容で考えてもらうお題を設定しました。

ちなみに前回はグループワークをやったのですが、人によって発言量に差が出てしまったので、今回はグループワークにせず個人ワークにしてみました。

最後に、社長からマネージャーへということで話をしてもらいました。今回のテーマは「正義について」でした。

すべての講義がそうでしたが、ただ講師役の本部長が話すというよりは参加者に考えてもらう時間や、ちょっとしたディスカッションをする時間を挟んで進行したので、私たちもみんながどういう意見・考えをもっているのかを知る機会にもなりました。

▼全体のスケジュール

実施場所の選定について

実施場所の選定にも実はこだわっていて、以下の条件で選定しました。

  1. オフィスとは異なる環境であること

  2. 福岡空港もしくは羽田空港から2時間以内で行けること

  3. 何かしらのアクティビティができること

オフィスと異なる環境に身を置くことで業務から意識的に離れて、研修に集中してもらいたいというのと、普段、拠点も違うメンバーがいきなり仲良くなるということは難しいので、コミュニケーションが取りやすいアクティビティができることを条件にしています。

ということで、会社や貸し会議室ではなく、福岡もしくは東京近郊のワーケーション施設を探しました。
なかなか条件を満たす施設がなく、場所探しをしてもらった採用チームはとても苦労したと思います。

今回お世話になったのは、東京の高尾にある「タカオネ」という施設です。

夕食にバーベキューができたり、夕食後に焚き火ができたりと、研修以外で自然と話が弾みそうなアクティビティがあったのでが決め手です。

夕食はバーベキュー
焚き火を楽しむ社長

最寄り駅が高尾山口駅なので、都内からも遠くて不満も出ました。
でもなんだかんだみんな楽しんでいたので、たぶん良かったんだと思います。たぶん。

反省点と個人的感想

今回マネージャー研修に参加した新任マネージャーの皆さんは、ここからがスタートです。 すべての講義内容を納得・理解できたわけではないと思いますが、おそらく今後マネージャーとして経験を積み重ねていった先に、今回の研修で本部長陣が話した内容が腹落ちする瞬間があるのだろうと思います。

私たち講義をした側も、当然、最初からできていたわけではない(何なら今もできていないこともある)けれど、マネジメントの経験を積み重ねてきた中で気づいたこと、学んだことをベースに話をしているので、役に立つ場面はきっとあると信じています。

反省点というか、こういう内容もあってよかったなと思うのは以下のとおりです。

  • グループワーク(やっぱりやりたかったという声があった)

  • マネージャーの数年先輩の経験談

そして大きな反省点は、研修実施前に、上司(本部長)がいないところでマネージャー同士が関係をつくれるようにしようと話していたのに、バーベキューも懇親会もずっと本部長が参加してしまったことです。
そういえばと気づいて最後のお昼ごはんだけ、本部長だけでこそこそ食べましたw (遅い)
すぐみんなと楽しくなってしまうのが、レイヤードの本部長陣の悪いクセです。ときには身を引くことを覚えなければ。

総じて参加して良かったという声が多かったので安心しました。
今回の反省点を、今後の社内研修に活かしていきたいです。


次回は、マネージャー研修で私が講義した内容について記事にします。

追記:書きました。


▼前回のマネージャー研修の様子はこちら


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?