セルフ・レコーディングのトリセツ -4
ミュージシャンの皆さん
自分たちの音は自分たちで録りませんか。
レコーディングプロデューサーからの提案です。
自分たちでもいい音が録れます。
いや、自分たちだからこそいい音で録れます。
ミュージシャン自らが一番のレコーディングディレクターです。
自分たちでプロの音を録れます。
演奏は、ご自身たちで自信を持ってください。
いい音が出てるか、バランスはいいか、そして最も大切な自分たちの音楽が鳴っているか、 ・・きっと問題ないです。自信が大切。そして、今日の体調。
あとは、
一つは、「いい空間でありたい」、もう一つは、「その空間におけるマイクロフォンとの距離感」、これだけです。
いい空間でありたい。
それは空間が音をまとめてくれるからです。
ただ、いい響きと、音をまとめてくれる空間、ここは非常に困難な問題です。
空間探しは苦労されると思います。
ここはお手伝いさせて下さい。
ホール設計士、斉藤義氏と共に造りましたホール感覚のスタジオです。
これを機に、セルフ・レコーディングに気軽に挑んでみていただけるよう、レンタルスペース的な使い方ができるようにいたしました。
acoustic studio REALOVE(りあらぶ)です。
※ 斉藤義氏 代表作 :
オーチャードホール / シアターコクーン/ パブリックシアター
/ 近鉄劇場 / 慶應義塾大学藤原洋記念ホール / etc.
7メートルの大黒柱からの太い梁によって支えられた木造ドームが演奏者自らに音を返してくれます。
複数人(数人から数十人)の音は程よくまとめて柔らかなシャワーのごとく返してくれます。
そして、空間の鳴りがマイクロフォンの位置どりを容易くしてくれます。さほど厳密に考えずとも位置どりにゆとりを与えてくれます。
つまり、皆さんの立ち位置、そしてマイクロフォンの位置も考え込みすぎないで気楽に試し録りしてみてください。
acoustic studio REALOVE から遠い方々は、近辺で似たような空間を借りられるか探してみて下さい。 天井が抜けていて、壁同士に平行面が少なく定在波の起こりにくい空間、そして大き過ぎず程よい容積の空間を。例えば、お寺の本堂とか、です。お知り合いのところにお借りできるか交渉してみてください。
お借りできることになったならば、床に傷がつかないような配慮をし、ノンPAコンサートの時と同じ配置を立ち位置とし、REALOVE の空間と重なるイメージの中で「この辺が音がまとまりそうな気がする」という勘でいいですからソコにレコーダー(スマートフォン)を置き、"いつものように演奏し"、試し録りしてみてください。あとは、ご自身たちの鳴らしたい音に近づけていっていただけたらそれでOKです。
ただ、一度はacoustic studio REALOVEを体感してみていただきたいです。その後は当然近いほどいいですから、ご自身の耳を頼りに探してみて下さい。
その空間におけるマイクロフォンとの距離感。
難しく考えすぎないのが一番、という気がしますが、次で少し考えてみましょう。
♬ 「 セルフ・レコーディングのトリセツ -5 」へ、 つ・づ・く
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