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🎻オケおじ理事の鑑賞記📖#13

どうも。オケおじ理事です。

鑑賞記#11 に続き、サントリーホールに参りました。一般財団法人日本チェロ協会が主催するチェロの祭典「アジア・パシフィック・チェロ・コングレス2025」の最終日。出演者がすべてチェリストというコンサートでした。

チェロ・グランド・コンサート

2025年2月16日

この祭典について同協会の堤剛理事長は「チェロを愛する人々のさらなる親交を深める場」と説明されています。3日間で総勢200人を超えるチェリストがサントリーホールに結集しました。

この日は、ジュニア・チェロ・オーケストラによる演奏で始まりました。小さなチェロを「キコキコ」弾く子どもたちの可愛いこと。聴衆からは思わず笑みがこぼれていました。その後、四重奏、八重奏、十二重奏と編成が大きくなっていきました。

チェロの魅力が次第に膨らんだ最後は、124人のチェリストがステージいっぱいに並び、「チェロ・オーケストラ」が編成されました。その迫力は表現し尽くせません。最も人の声に近い楽器と言われるだけあって、チェロだけの弦楽合奏というより「合唱」のように聴こえました。

チェロだけのアンサンブル曲が豊富なのは、広い音域を持つチェロだからこそ。

チェリストでもある山本祐ノ介さんが指揮を執り、曲目を解説。笑いを取る語りで会場を盛り上げました。演奏曲のなかでも、山本さんが編曲したヴィヴァルディの「2本のチェロのための協奏曲」(第2楽章のみ)は、その奥深い重音とメロディに酔うことができました。

どちらを向いてもチェロケースが…このコンサートならではの光景です

終演後のサントリーホール前の写真をご覧ください。これだけのチェリストが集まっている景色はなかなか見られません。コンクールのチェロ部門の後くらいでしょうか。お知り合いも何人か演奏され、とても気分の良い午後となりました。