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男性の下着

 きょうは、今年、最後の日。大晦日。

 大晦日といえば、紅白である。
 紅白の権威がなくなって、出演する歌手も、出たければ出るし、出たくなければ事前に辞退する。それだけのこと、といった印象で、いい感じである。
 紅白の視聴率に関するわずらわしい情報には、私は、興味がない。
 ので、私も、観たいアーティストだけ観る、という気楽なスタンスで、テレビをつけている。

 もう2年前のことになるのだろうか。Perfumeと椎名林檎さんを見ればいいな、と思って画面を眺めていたら、椎名林檎さんの冒頭に、向井秀徳さんがいきなりギターをかき鳴らしながら出てきて、けっこう興奮した。
 私は、ZAZEN BOYSの大ファンなのである(ナンバーガールも)。
 しかも、歌詞は、いつものあれ。

 繰り返される諸行は無常、
 蘇る性的衝動

 紅白で、「性的衝動」である。かっこいい。

 今年は、Perfumeと星野源さん、椎名林檎さん、松たかこさんあたりを観たい。

 さて、話は、唐突に変わるが、男性の下着である。

 男性の下着には、大して意味がない(と思う)。下着の意味をネットで検索すると、「保温や、身体のよごれの吸収のために着る肌着類」(ブリタニカ国際大百科事典 )とある。
 男性の下着は、その機能のためにある(おそらく)。
 だが、女性の下着はそうではない。特別な意味がある(と思う)。男には、勝負パンツはないが(おそらく)、女性には、ある(らしい)。
 男は、大した時間をかけて下着を選ばないが、女性は選ぶ(らしい)。

 なにがいいたいのかというと、私のエッセイ(日記)の文章は、男性の下着のようなものだなということだ。

 特別な意味は、ない。

 だが、男にとっても(もちろん女性にとっても)、下着はなくてはならないもの。困るものである。

 私は、そんな文章を書いていきたい。

 そんな男性の下着のようなことを考える大晦日である。

 この文章の最後に。来年も、どうぞよろしくお願いいたします。


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緒 真坂 itoguchi masaka
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