マルセル・プルースト「失われた時を求めて」
とあるメディアに投稿したものの再録である。
Book Cover Challengeの3日目。
マルセル・プルースト「失われた時を求めて」
フランス文学20世紀の金字塔である。
最初に断っておくと、私は、この長大な小説をまだ読了していない。途中を飛ばして最後の第7篇「見出された時」を読んだりしている。
私は最初、「筑摩世界文学大系」の井上究一郎個人全訳で読んでいた。意味がよくわからないときは、複数の訳者がいる新潮社版を参照していた。というのは、やたらにセンテンスが長く、難解な箇所があって、フランス語が日本語の訳文になじんでいないのではないか、と思ったのである。
翻訳もその2社しか出ていなかった。
ところが、ここ数十年のあいだに、集英社文庫、岩波文庫、光文社古典新訳文庫とさまざま訳者の翻訳が出始めた。ちらっと読むと、そちらの翻訳のほうが読みやすい気もする。どれがベストなのか、わからない。で、買ってみて、比較したりする。ちっともすすまない。
訳者によって、訳文がかなり変わるのである。そもそもセンテンスの区切り方がちがう。それはこの作品に限ったことではないが、翻訳とは何か、のテキストにもなる。
手間がかかる。ただ、これだけはいえる。それくらい手間をかけてもちゃんと、読みたいと思う小説なのである。
人間の人生そのものが書かれている。
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