こわいサトちゃん
〇月〇日
いまから数か月前。
私の本の表紙は妻くんが描いている。新刊もそうだ。私の小説を読み、思い浮かんだ絵(イラスト)を描く。できあがったというので、見せてもらった。
「なにこれ? 狂ったゾウ?」と私。
「サトちゃんだよ」と妻くん。
「サトちゃん?」
「だって『ミッキーの薬屋』というタイトルでしょう? 80年代の薬屋と言ったら、店先にあったサトちゃんでしょう」
「それはわかるけれど、ということは、この絵、サトちゃん?」
「サトちゃんの似顔絵」と妻くん。
「本当にサトちゃん?」
「うん。サトちゃん」
私はじっとイラストを見る。
「こわい」
私は言った。
結局、話し合いの上、イラストを小さくすることで結論をみた。
というわけで、この絵、表紙の一部に使っています。
サトちゃんの似顔絵です。
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