イマに集中するために「損して良い!」と覚悟できた体験
図書館で借りてきたくらいあまり思い入れのなかった本から、どストライクの学びを得られた読書体験を書いていきます。
読んだ本
仕事・人間関係 どうしても許せない人がいるときに読む本
著者:心屋仁之助
2013年8月29日第1刷 中経出版
ほんとの出会い
図書館で借りて読んだけど、刺さりまくって何度も学びを反芻していたので、改めて買い直した本。
もう10年以上前になるが会社員時代、私はこうあるべきに支配されていたように思う。全ては論理で説明されるべき、時間は守られなければならない、法や労働者の権利は守られなければならない。。。それが強いポリシーになり、自分を突き動かしていた面もあるけれど、追い詰めていた面もあったように思う。
さらに、多かれ少なかれ、転職などの環境を変える際には許せない、というか嫌いな人間が直接関わる人間の中にいて、人間関係のリセットを動機とすることは、納得してもらえると嬉しい。自分に強いストレスを与えてきた人から距離をとり、落ち着きを取り戻す、と言うことは何度も繰り返してきた結果、現在は個人事業主として、お客さんや一緒に働くメンバーを選べると言うことに重きを置いている。
それらは「距離を置く」という決断(かっこよくいえばね・・・)をすることにより心の平静を取り戻してきたのだが、それとは別に、私には10年以上にわたって、許せない人や行為があった。「取り返す権利」を持っていて、いつかそうしなければと考え続けていたことが、離れたら忘れられるということとの大きな違いだったように思う。実際にはその主張をすることがさらなるリスクがあったり、一度着手するとお金を使いながら取り返すと言う結果を得るまで努力を継続していく必要があるため、なかなか着手できない。のに、ずっとその計画を考え続けると言う悪循環をずっと続けていたと思う。
そんな中、2023年からお世話になっているメンターの影響で禅やマインドフルネスの考え方に触れ、(つまりはイマココに集中する)心の断捨離という作業を進めるにあたり、このこだわりを緩和する一言を探し続けていた。
読書メモ
今回は、以下の新しく知ったこと、考え方の知見、次のアクションにつながること、に分けて、関連する諺や名言を思いつたらそれを付記してみます。
「そうだったのか!」
筆者曰く、許せないの種4種は以下。
トラウマ:記憶=印象はうそ八百
刷り込まれたルール:
→やっぱりそうよね、家庭のルール、学校のルール、職場のルール、「常識だよ!?」とか言われて。でもそれって、今の環境、今の自分でも必要?
劣等感:ダメな自分への嫌悪感
→Aのような人が嫌いだ = 私はAという人間です。(自分の中にある要素)
罪悪感:責めてから許す
→特に大人になると誰もちゃんと責めてくれない。意外とそういうものに悩まされることもあるんだ。
「そう考えればいいのか!」
・「許せない」は「損してはいけない」という思い込みからきている。
→損しても良いと覚悟する。だって他にもたくさん持っているから!「足るを知る」これが今回一番の学び。
・損することは誰かに与えることだ。
「損して得とれ」「情けは人の為ならず」「give and take」
・他人に変わることを期待しない。
他人ではなく、自分をコントロールする。
古今東西様々な方がおっしゃっていることですが、私の世代で言うとイチローを思い出します。「プランB」
「これやってみよう!」
・許せる幅を広げよう
はしがきによれば、この本を書いた筆者だってなんでも許せるわけじゃない!日々、自己の価値観を基底として感情→行動の流れをたちきるために、
パターン化した行動を見直し、新しい体験、感情をあじわうことで、「アリ(ナシの対義語)の範囲」を広げていく。
読後感想
人を許せないのは、自分が損をすることを受け入れられないから。
そう気づかせてくれたことが、本当にこの本と出会えたギフトだった。今一番大切にしたいのは「イマココ」。10年前の自分がこだわり続けた「損したくない」は損切りすると決め、現在の目標や理想に集中していけると思えた。
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多分そいつ、今頃パフェとか食ってるよ