幸福学 その②
前回の幸福学の記事では、
幸せを決める割合は、その半分50%が遺伝による設定値(5HTT)によって決まっている、ということを書きました。
これは、国柄や文化の影響を受けています。
では、もう半分の50%はどんな要素が占めているのか、書いていきます。
<10%は環境>
10%は環境によって決まってきます。
お金や家、容姿、結婚など。地位財と呼ばれるものが占めています。
おやおや、10%しかないの、、、
と自分も思いました。
お金であれば、あればあるほど幸せなのかと思いきや、そうではないのです。
ある研究では、750万を上限にそこから先の幸福度はあまり変わらないという結果が出ています。
なので、収入と幸福度は750万で頭打ちになっているのです。
地位財はお金、社会的地位などを指します。周囲との比較により満足を得るものです。これは、ゴールがなく、慣れが生じます。どんな場所にも上には上がいて、これでは永久に幸せを得ることはできないのです。
地位財は、幸福の持続性が低いとも言われています。
(https://president.jp/articles/-/22327?page=3 より引用)
では、残りの40%は何が占めているのでしょう??
<自らコントロールできるもの>
残りの40%は自らコントロールできるものになります。
自ら決めること、自己決定度が高い人は、幸福度が高いとの研究結果もあります。(https://www.kobe-u.ac.jp/research_at_kobe/NEWS/news/2018_08_30_01.html より引用)
この40%には、非地位財が、占めています。
非地位財:健康、愛、自主性、良質な環境など。他者との比較とは関係なく満足を得られるもの。
自分の「心が喜ぶことをする」や「幸せを感じることをする」といった、自分軸で得られるもの。
ごく日常に幸せを感じられることがたくさんあります。
それは自分がどういう過ごし方をしているかによると思います。
<価値感>
「価値感」が大切で、「自分の最高の価値感を満たされると幸福感に溢れ、充実した人生を送ることができる」と言われています。
「価値感」は、自分がもっとも大切にしていること、大切に思っていること、満たしたいと思っていること。
それに忠実に、本能的に生きる。それは、自分に正直に生きること。
「価値感」を知ることがとても大切になります。
自分が最も幸せに感じた経験や、充実感を感じた時、など過去の体験から探したり。
自分の価値感を知ると、普段の生活、日課にその価値感がリンクしていることが大事です。
リンクしていると、モチベーションがいらなくなり、常に自分が揮える状態になります。
<まとめ>
・残りの50%は、10%が地位財、40%が非地位財(自分でコントロールできるもの)に分けられます。
・地位財は他者との比較によるもの、長続きせず、お金もある一定の額までいくと頭打ちになる。
・非地位財は自分でコントロールできるもの、自分の価値感を知ることが重要。
・日常と価値感がリンクしていることが大事
最後に、
「最も大切なことは、最も大切なことを最も大切にすること」
(スティーブン・R・コヴィーの名言)
伊藤申泰
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