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僕たちは同じゲームを何度買い直せばいいのだろう?【次世代機に期待していること】
※サムネイル画像は『Goodbye Volcano High』公式サイトのプレスキットより引用。
2020年6月12日の午前5時に公開された、PS5情報の生配信番組「THE FUTURE OF GAMING」を見ました。
約1カ月前の5月に行われたXbox Series Xのタイトル発表は、肝心のファーストパーティタイトルがなかった(そちらは7月に公開予定)ために、今ひとつ盛り上がりに欠けた印象を受けたのですが。それに対して今回紹介されたタイトルは、『HORIZON』や『バイオハザード』といった人気シリーズの最新作から、よく分からないけどなんだかスゴそうな完全新作まで、いろんなジャンルのゲームがバランス良く紹介されていて、素直にワクワクできました。
そんななかでも自分のイチオシは、なんといっても『Goodbye Volcano High』ですよ! 恐竜擬人化キャラがバンド活動で青春を謳歌する学園ストーリーという、どう考えても世界的にニッチな題材を、新ハードの初公開イベントで堂々とぶっ込んでくる気概に、もうすっかりメロメロです。マジで応援してますので。
あとは、『Kena: Bridge of Spirits』という完全新作タイトルも気になるところ。黒いオバQみたいなスピリットの集団を使ったギミックと、アクションバトルが上手く噛み合えば、面白くなりそうですが……。
ちなみに『Kena』を開発しているEmber Labは、もともとはCMなどのCG映像を手がけていたプロダクションのようで。過去にクラウドファンディングで資金を集めて作ったSF短編実写映画『DUST』は、なんと日本の山奥でロケした風景をCGで加工して異世界を作り出しているというユニークな作品になっています。……って、この予告編の中に出てくる駅は、我が故郷・徳島のJR小歩危駅じゃないですか!
……とまぁ、こんな具合に次々と紹介されたゲームタイトルに関しては、非常にワクワクして見ることができたのですが、個人的な意見を言わせてもらうと、肝心のPS5そのものには、ぜんぜんワクワクできなくて。
PS5に関しては、これまでハードのスペック的な性能や、SSDによるローディングの高速化、3Dオーディオや振動といった要素が紹介されてきていますが、どうも今ひとつピンと来ないんですよね。別にハードの進化そのものを否定する気はまったくないけれど、今この瞬間に次世代機、つまりゲームハードの世代交代に求められているのは、そういうことじゃない気がするので。
PS3/Xbox 360世代からPS4/Xbox One世代に至る15年ぐらいの歴史ではっきりしてきたのは、「ゲームプラットフォームとはハードではなく、サービスである」ということです。つまりゲーム機という機械だけではなく、ゲームを購入するストアから、購入したゲームをいつでも快適にプレイできるように更新するシステム、そしてゲームプレイを直接的・間接的に他の人とシェアできるような機能まで、ゲームプレイにまつわる環境をすべて含めたものが、今現在のゲームプラットフォームと呼ばれるものであって。
その意味で今回のPS5の発表は、機械の外見は公開してくれたけど、そこで動くサービスについてはまったく明かされなかったので、それは大いに不満です。もっと具体的に言うと、今現在オレの手元にあるPS4のソフトは、はたしてPS5でどうなるのか、その疑問に対して明確な回答が提示されなかったのは、どうにもスッキリしないんですよね。
以下の有料部分では、このへんの話について、もう少し詳しく語ってみたいと思います。
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