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ギフト フォー ユー

「ギフト フォー ユー」
と嬉しそうにいいながら、その店員さんはBetagenというロゴの入った小さなグラスをくれた。

まただ。

近所のコンビニで、少したくさん買い物をすると(800円くらい)何かくれる時がある。軽く家の中を見回すと、タダで貰ったものたちがすぐ目につく。

Betagen (乳酸菌飲料)の小さなグラス、ハイランズコーヒーの赤いマグカップ、クッション、プラスチックの水筒、巨大な水筒。

私はひとりの時「ギフト フォー ユー」と言われても「使わないのでいらないです」と答えるのだけれど(そうするとベトナム人の店員さんは残念そうな顔をする)、同居している彼氏は断る理由がどこにある?と言ってどんなものでも受け取る(店員さんも嬉しそうにする)。

上に書いた巨大な水筒、この水筒は本当にびっくりするくらい大きい。多分家族でキャンプとかにいく用のだと思う。

LOCK&LOCKという韓国の家庭用品メーカーで1万円くらい買い物をした時にラッキードロー(ガラガラ)をしていいよと言われ、回したら1等でベルが鳴らされた。1等でもらえたのがその巨大な水筒。

すでに荷物も多かったし水筒は大きすぎて使い道がわからないし断ろうよと彼氏に言おうと思ったけれど、すでに嬉しそうに受け取ってるのをみてまぁいいかと思った。

という感じで、家にどんどん無料でもらったものたちが増えている。

不揃いでそんなに格好良くないものたち。でも家の風景にどんどん馴染んでいく。そしてよく使っているのになかなか壊れない。(奮発して買った食器とかはすぐ壊してしまいがち)

家なんだし格好良くなくてもいい、思い出が増えていくみたいでいいじゃん、とこれまた彼氏の言葉。

何となく言いくるめられてる気がしないでもないけれど、店員さんの「ギフト フォー ユー」という時の嬉しそうな笑顔、彼氏の”思い出が増えていくみたいでいいじゃん”という考え方、この2つの無邪気さに強く対抗するほどのこだわりはない。




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