私のミスド人生
日本に帰国したら食べたいものリストにいつも上がってくるのがミスドのドーナッツ。エンゼルクリームとハニーファッションが食べたい。
私のミスド人生は保育園に通っている頃から始まった。
当時通っていた保育園、最寄駅、駅前のミスドは全て実家から徒歩圏内にあった。そのせいか、保育園の3時のおやつで時々ミスドのドーナッツが出た。Dポップの半分。小さい丸いドーナッツ3個ずつ。
3個ずつだから、Dポップの箱に入ったままのときと、銀のお皿に入ってる時があった。Dポップの箱の方が人気だった。食べ終わった後、その箱を折りたたんで絵を描いてゲームボーイにして遊んでいた記憶がある。
それから保育園以外でも、駅前のミスドに家族とドーナッツを買いに行ったり、お母さんが友達とコーヒーを飲みにいくのについて行ったりしていた。
その駅前のミスドはクラシックな昔ながらの内装で、今みたいにお客さんが自分で好きなドーナッツを取るのではなくて、店員さんにこれとこれとこれをください、というと店員さんが取ってくれる(ケーキ屋さんと同じ)システムだった。
それに加えてドーナッツの並んでいるケースと、入口の自動ドアの幅がとても狭かったから、少し人が並ぶと自動ドアは永遠に開きっぱなしで並んでいる人が外にでていなくてはいけないという状況もよくあった。
夜遅くまで開いていたらしく、お母さんは居酒屋に飲みに行った後そのミスドを二軒目みたいにして友達とコーヒーを飲んで帰ってきていた。そういう時はお土産のドーナッツが次の日の朝ごはんになって嬉しかった。
残念ながらそのミスドは閉店して、人気な焼き鳥屋さんになった。
大学生になって大学寮暮らしを始め、アルバイトを探していたら同部屋の先輩がミスドで働いている友達を紹介してくれて、スムーズにアルバイトが決まった。お金が貯まれば何でもよかったし、ミスドはそもそも好きだったからバイトが決まって嬉しかった。
レジでドーナッツを詰めたり、飲茶(肉まんとか汁そばとか季節限定の麺とか)を提供するのはとても楽しかった。そのミスドもまた駅前のミスドで、夜中の12時までやっていて結構忙しい店舗だったと思う。
勤務している人たちが集まる部屋にはおやつとして出来の悪かったドーナッツが置いてあったりして沢山食べた。その結果、めちゃくちゃ太った。
太ったからというわけではないけれど、そのミスドバイトには数ヶ月で飽きて他のバイトを始めた。その時からまたただのお客さんに戻った。
あとあと聞いてみるとお父さんとお母さんも若い頃ミスドでバイトしていたって言っていて、びっくりした。あの頃は全部のドーナツの名前覚えなくちゃいけなかったんだよ、とも言っていた。昔ながらのケーキ屋さんシステムのミスドだ。
その後もミスドを見つけては、じゃあ明日の朝ごはんに買って行こうかとなる。ミスドは朝ごはん、というイメージがあるけれどこれは普通なのかな?
海外で暮らすようになってからは、日本に帰るたびにミスドのドーナッツ食べなくては、と思う。動画とかで誰かがミスドを食べているのを見て、いいなぁと羨ましく思う。
次に帰国した時は、エンゼルクリームとハニーファッションが食べたい。フレンチクルーラーも。私のミスド人生は続く。