2021年 好きが爆発したエンタメ
2021年は新しい部署に配属されて仕事が思うようにいかなかったり、身内の不幸があったりで気づかないうちにメンタルが結構やられていたなあと今振り返るとしみじみ思う。
そんなこともあってか、2021年は本、漫画、映画、アニメ、ドラマ、お笑いと例年よりも多くのエンタメに浸った気がするので、年明けちゃったけど、好きー!!!ってなったものをまとめておきたい。ちょっと今更感あるけど…。
ただ、私が2021年に見たものなので、実際に2021年に出版・公開されたもの以外もあるのは先に記載しておきます。
漫画
女の園の星/著:和山やま
2021年一番笑ったのは?と聞かれたら星先生(小林先生)なのではないでしょうか…と思ってしまうくらい笑った。
1巻も大好きだけど(トマトジュースの回が特に好き)、2巻もサイコーでしたね…。ペタリスト…。
和山やま先生の「カラオケ行こ!」を今年初めて読んで狂児が大好きになってしまい、しかし1巻完結でこの気持ちをどうしたらいいんだ〜となっていて、手に取ったのが女の園の星だったんだけど、本当に買って良かった。
普段女性向け作品はあんまり読まない夫も、「まだ3巻発売にならないの」と何度も聞いてくる。
なんか今Kindleセールっぽいから電子書籍OK派で読んだことない人はぜひ…!!
スキップとローファー/著:高松美咲
田舎から東京の叔母さん家に居候する形で上京した女子高生のお話なんだけど、本当に登場人物全員愛おしい!!!
高校生ものとかもう読めないわ〜と思ってる人にこそおすすめしたい青春もの。恋愛要素も友達とのいざこざもあるけど疲れないのは登場人物がみんないい子だというところに集約されている気がする。
キャラクターの性格や考えが丁寧に書かれているから、感情移入するし応援したくなる。特におみかには何度泣かせられたか分からない…。
心があったかくなる漫画。
BEASTERS/著:板垣巴留
好きな漫画が完結するのは嬉しいと同時にとっても寂しいけれど、でもとっても良かったなあ。
レゴシもハルちゃんもルイ先輩もみんな強くて弱くて大好きだ。
板垣先生の新しい連載のSANDAも面白くなりそうで楽しみ。
大奥/著:よしながふみ
これも2021年で完結したもの、大奥もとっても良かったなあ。
大奥がはじめて読んだよしながふみ作品だけど、本当に人の心の機微を書くのがうまくて、いつも泣きながら惚れ惚れする。
主要キャラ全員が悲しみを背負っているけど、家光と有功の部分は本当に悲しかったし読んでいて辛かったな。でも私はよしながふみ先生の書く絶望とそれに抗う人たちが大好き。
あと瀧山が最後まで見れて嬉しい。1番好きなキャラ。
3月のライオン/著:羽海野チカ
3月のライオンは多分7,8巻くらいまで新刊が出たら買ってたんだけど、忙しくなった時期だったのかそれから買ってなくて。
今年電子で一から揃えたんだけど、零くんが成長していく姿が本当に尊い…。文化祭は一人で「うわー!!!うわーーーー!!!」ってなってた。
正直、今年は読んだ漫画が多すぎて、まだまだ他に好きなのはあるんだけど、とりあえずはこれだけ…!
大人買いシリーズでは、ガラスの仮面、キングダム、弱虫ペダルがやっぱり最高だったな。
本
BUTTER/著:柚木麻子
何度かツイートしてるけど、大学生くらいの頃から本が読めなくなってしまった。それは精神面的な部分が大きいのだけど。
ここ数年はリハビリのような感じで読書をしていた私が、久しぶりに「続きが気になってどんどん読んでしまう」という感覚になったのがこの本。(しかも最近の私ではとても読めなかった500ページ越え!)
最初はバターの描写がなんて美味しそうなんだろう、とうっとり読んでいたけれど、容疑者の梶井を取材していく中での主人公の心の移り変わりやその友人伶子との関係性にハラハラしたり涙したり、主人公とともに梶井に翻弄されていく感じが堪らなく面白かった。
小説として面白いだけではなくて、柚木先生の文章は女が人間であることを肯定してくれるところも私はすごく好き。
男も女も「人間」を分けたものなのにエンタメでは「女」だけすぐ人間であることを忘れられちゃうことが多すぎたから。
Twitterで見かけた「注文の多い料理小説集」という7名の作家による短編小説で柚木先生の「エルゴと不倫鮨」を読んだとき、「今の自分が求めていたのはこういう文章だ」ってすごく感動してBUTTERを手に取ったのだけど、その感覚は正しかった。自分を褒めてあげたい。
コンビニ人間/著:村田沙耶香
2018年発行の155回芥川賞受賞作品だけど、Kindleセールで気になって開くまで全然知らなかった。
試し読み部分を読んで、絶対面白いって確信を持って購入したけど面白い以上にすごいな…ってなった作品。
私も主人公の周りの人たちと同様に「普通はこうだから」の価値観を持っていて、あの小説の世界に入ったら私も彼らと馴染むはずなのに、主人公の気持ちも理解できてしまう。
普通とは何か、なぜそうしなければならないのか、という気持ちが理解できるのに自分は普通に縛られている、そういう自分の二面性を突きつけられるような作品だった。
でも読み終わりは全然暗い気持ちにはならず、むしろ明るい気持ちになれたのが面白い作品だった。あんまり読んだことないタイプ。
Twitterでこの本の感想がたまたまタイムラインに表示されたのだけど「残酷で辛かった」と書かれていて、読む人によって感想が違うのも面白いポイントだなと思った。
フェミニズムに出会って長生きしたくなった。/著:アルテイシア
なんか怖い、よく分かんないけど周りにバカにされている、なにをそんなに怒っているの?って思われているんだろうな、フェミニズムって。と若い人のツイートだったりを見て思うことがあり、そういう人たち(特に女性)にぜひ読んでもらいたい〜!と思う本。
女の体で生きているとたまにびっくりする差別にぶつかることがあって、(それは大人になって増えたように思ってたけど、昔はなぜそう言われるか分かってなかっただけな気もする。)きっと多くの女性が感じたことがあると思うんだけど、それってクソじゃん!っていうのを面白おかしく(?)書いてくれている。
本読んで声出して笑うことあんまりないと思うんだけど、これは何回か声出た。(ジョジョとか漫画のネタも多い)
なんかモヤモヤすんだよな〜!って時におすすめしたい。
みんなで法螺貝吹いて膝パーカッションしよう。
ドラマ
大豆田とわ子と3人の元夫
いや、本当に最高だったね。
今年っていうかここ数年の中でもダントツに好き。
1話からこんなに愛おしいドラマってあっただろうか、TVerの期限が切れる前に3回くらい見た。
美しいお洋服や美味しそうなご飯、素敵なインテリアが目に楽しかったし、とわ子のちょっと雑で前向きな感じに心が軽くなったし、3人の元夫がどんどん仲良くなってくのが本当に愛おしかった。
シンシンの「結婚式が幸せハッピーだった」って言うところ、胸がギュッてなる…。
身内が亡くなってすぐのタイミングだったこともあってお葬式のシーンでは本当に悲しみが溢れて止まらなかったし、唄ちゃんが女だから医者を諦めようとしていたことも胸を痛めた。
けどそれ以上にみんなの掛け合いににこにこして笑ってハッピーな気持ちになったドラマだったな。
あと、曲が最高でしたね。今週は誰が歌うんだっていうドキドキ感も含め。
カラオケではBIMとシンシンコラボのが好きで歌ってる。
そして、これですっかり松たか子ファンになってしまった私はマスカレードホテルとカルテットを見直し、舞台「パ・ラパパンパン」を見に行き、2月にも舞台に行く予定…。
最愛
吉高のドラマはなんか見ちゃうんだけど、最愛良かった〜。
名前から最初は恋愛ドラマかと思ってたんだけど、そして全く違うわけでもないんだけど、思っていた以上に重たくて悲しいお話だった。
あと、この松下洸平めちゃめちゃかっこよかった。アラタはもちろん好きなんだけど、松下洸平のあのざっくりした男らしさがすごく好きだった、俳優さんだ〜と思った。(当然…)
あと、田中みな実の演技もよくてびっくりした。なんか変な役をやっているイメージだったので…。
岸辺露伴は動かない
今年も良かった露伴先生…!
ジョジョが分からない人でも分かるように日本の古典ホラーになっているから幅広い人に愛されてるんだろうな。
ジョジョ本編の話と漫画の「岸辺露伴は動かない」がうまく混ざっていて、1つの短期ドラマになっているの本当すごい。
スタッフからもキャストからも作品が好きで、絶対いいものにするんだって意思を感じる。
ぜひ来年も見たい。
映画
鬼滅の刃 無限列車編
みんな見てた鬼滅の無限列車。みんなで煉獄さんの死を悲しんだね。
映像が本当に美しくて、本当に悲しかった。
ブックスマート
最近はシスターフッドものの作品が多くて、そういった作品が好きなので純粋に嬉しい。
勉強ばっかりやっていた子たちがプロムに参加して最後に最高の思い出を作ろうと奮闘するストーリーで、結構重いパンチ(自分が何かを犠牲に努力して手に入れたと思っていたものが他の人も持っていたり)があったりもするんだけど、笑える部分が多くてハッピーな気持ちで見れた。
そんなの無理でしょ!っていうこともあったけど笑
アニメ
かげきしょうじょ!
漫画がずっと好きだったから、アニメ化して本当に嬉しかったし、アニメもとても良かった。
好きなキャラクターたちが動くのは純粋に感動するし、声もイメージと合ってたんだけど、特に良かったのはエンディングの歌…。
男役志望の子が男役として歌ってるの感動しかなくてしばらく歌だけで泣いてた。沙和と彩子の歌大好き。
早く2期始まってほしい!!
オッドタクシー
口コミでいいよって意見をチラチラ見かけるようになって、どんなもんかと見出したらゆるい絵から想像できない不穏さに一気に引き込まれた。
これは絶対ネタバレなしで見てほしい…!
映画化本当に楽しみ!
最後
2021年はいっぱい物語を摂取できた、ということに関しては良い1年でした。
映画の感想が薄っぺらくなっちゃうのなんでだろう、良かったんだけど…。
漫画の比率が大きかったから、今年はもう少し本をたくさん読めるといいな〜。