アウトプットしてこそコインが貯まる
土曜日の記事にも書きましたが、アウトプットが苦手です。
やらなければと思うのにできない状況の起爆剤として何か無いかなと、色々探していると、「アウトプット大全」という本を見つけました。
「アウトプット大全」を読んでおいて何もアウトプットしないことほど愚かなことは無いということで、以下、気付きを書きます。
「アウトプット」=「コイン」である
「エラー」というコインを10個集めると、次のステージに進める。人生がそんなゲームだとしたら、自己成長して次のステージに進むのは、実に簡単なことです。たくさんトライして、エラーのコインを稼げばいいだけ。
こんな一節がありました。トライの結果「成功」したらコインがもらえると思いがちだが、そうではなく、いかにエラーを重ねたかがコインである。
もっといえば、最大の「エラー」とは、全くトライをしないことだ、ということ。
自分は「アウトプット」=「コイン」であると捉えました。
「インプット」=「コイン」であると誤解している、もしくはそうではないと分かっていても行動に移せない人がめちゃくちゃ多い、という旨書いてあり、耳が痛くなりました。
ゲームで言えば、インプットは「ステージに立つ」ぐらいの意味合いしかないのに…。コインのメタファーは個人的に響きました。
どんな場でも「アウトプット」と認識すべき
「アウトプット」=「ブログを書く」「セミナーで登壇する」とかでしょ?と思いがちですが、本書は「人に話す」というところから解説がスタートします。つまり、話すこと自体が立派なアウトプットであると。
もしくは、下線を引く、気付きを書く、ノートをまとめる、ホワイトボードを使ってファシリテーションをする。全てがアウトプット。
こうした定義を持って、いわば「広義のアウトプット」の場を意識的に増やす、ということが大事だと思いました。
心理学的裏付けがあるアプローチを取る
この本が他の自己啓発本と違うのは、著者が心理学者である樺沢紫苑氏である点ではないでしょうか。
アウトプットの方法論として、「覚えるなら手で書け」「頭良くなりたければ運動しろ」「効率的に学びたければ質問しろ」という、一見既視感のあるアドバイスが並びます。しかし、心理学的データとセットでそれらが提示されるので、説得力が違います。
心理学、脳神経学的にスマートとされる方法やコツを持ってアウトプットをすることで、普通に効果が高まりますし、なにより一つ一つの行動に対するモチベーションセットが変わってくる気がします。
本書は、方法論を提示してくれるだけでなく、読者へのやる気付けが非常に上手いなと感じました。
手書き大事。
「アナログに手書きすると心理学的に定着率が違う」とのことだったので、この記事もまずは手書きでブレスト・構成をしてみました。結果、書き始めた当初には頭に無かった整理をすることができたので、やって良かったです。
読んだ直後というのは思考の整理ができていなくて、書いてあるそのままの「ファクト」しか出てこないものです。しかし、せっかくアウトプットするならば自分なりのフィルターを通した気付きや考察を書いていきたい。
…とは思いつつ、なかなかズバっと切り込むのは難しい。これは鍛錬あるのみですね。(本の中でも、「文章が上手くなりたかったら、たくさん読んでたくさん書け」とありました。)
ただ、数あるファクトをカテゴライズ/メタ化して、自分への共感度合いでこのようにまとめ直すだけでも意味がありそうだと思いました。
アウトプット大全、おすすめです。