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インターネットがないと生きられない現代人

インターネットのある暮らしを始めてかれこれ4半世紀くらい経つだろう。
私が大学に入学した1995年、マイクロソフトのウインドウズ95が発売されてインターネットという言葉が世に広がりだした。

特に先進的でもない家庭環境で育った私はPCやインターネットなどというものとは全くの無縁だった。テレビのニュースでは熱狂的に秋葉原で夜中から並ぶ人たちがウインドウズ95を手に入れた時の歓喜の声をインタービューされていたが私はその正体が何なのかすら全く理解していなかった。

大学に入ってから4年間でのインターネットの普及は半端なくその間に携帯電話(当時はパカパカ開くやつ)やPHSも普及してモバイルでもインターネットに接続できるようになりよりインターネットが身近なものになった。

先進的な学生たちは就職活動時にも掲示板に貼ってある求人用紙をたくさんカバンに詰め込むようなことはなく、センターに設置されている端末にアクセスしながら企業のセミナーなどにエントリーしていた。
私はその時にはほとんどPCに触れたことなど無いようなアナログ人間でむしろキーボードからは逃げているようなタイプの好奇心のない人間だった。
そんなことだから就職してから一太郎だマルチプランだと言われて困惑した。

私が家にインターネットを引こうと決断したのは確か社内の異動で転勤し独り暮らしを始めた時だったと記憶している。
当時はソフトバンクのADSLの半額キャンペーンが世の中的に大ブームだったこともあり私もその流れに乗っかった格好だ。しかし速度は遅く一ページを表示するのにイライラしていた。動画など見ようものであれば途中で固まるのも日常茶飯事だ。


あれから20年ほど経つ。
スマホが登場し今やモバイルでも高速通信が可能になり、動画も圧倒的なスムーズさで観ることができる。そしてテレビやゲームなどの家電ですらインターネットと常時接続していてもはや生活のインフラとなって手放せないものとなっている。

そんな中昨日事件は起こった。
家につけているWi-Fiが全くインターネットに接続できなくなったのだ。
幼い頃からデジタルデバイスと育った長女は動画が見られなくなったと青ざめて悲嘆に暮れた。私も携帯のギガがほとんどない中でWi-Fi接続がなければあらゆる生活の中の大切なことに支障が生じることを痛感した。

何度かルーターの再起動を行うことで復旧することができてホッと胸をなでおろした。
今や電気・水・ガスと並ぶくらいの生活インフラとなったインターネット。これが快適に使えることが「クオリティ・オブ・ライフ」を高めるくらいにまで私たちはこれに依存しているのだと再認識した出来事だった。


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