うばすてやま①
「姥捨山」とは、年老いて足手まといになった老人を山に捨てる風習(棄老)にまつわる伝説や民話のこと、および、その捨て場である山のことである。
らしい。
昔そのワードだけ聞いて、意味もなんとなく聞いて
介護だなんだってなった時ふと思い出した言葉だった。
その選択をした人を責めたいわけではないので
そこは念頭において読んでほしい。
5年ほど前おじいちゃんの介護が大変になったとき
“施設に入れるか”みたいな話になって
昔の姥捨山ってこういうことかなあとぼんやり思った。
今はじめてグーグル先生で検索したら
wikiさんに上の記述があって
その下に
「老いた親を厄介払いする目的で利用される老人ホーム」や「会社で役立たずの古株を配置する部署」などを比喩的に「姥捨山」と呼ぶことがある。
そう書いてあって、ああやっぱり、そう思う人もいるよなあと。
現在絶賛祖母介護中の我が家。
この間新しいケアマネさんが決まって
そこの事業所の所長さんと契約に来たときの話。
今祖母のことは祖母にとって娘である母と
孫にあたるわたしのふたりで介護をしていて
正直、ふたりとも結構きつい。
家を出て彼氏君と住んでいる妹は
祖母と折り合いが悪いからと
ほとんど協力はしない。
母は介護休職中で、わたしは週1の出勤とあとは在宅ワーク。
祖母の体調や状態は今ははぶくけど
まあいろいろ結構きつい。
おばあちゃんの認知症は進んでく。
体調も悪くなっていく。
『おふたりにとって理想の介護ってどんな感じですか?』
女性の所長さんに、やわらかく、優しい口調で聞かれた。
理想って言われてもぱっと思い浮かばなかったけど
会話をしているうちに
・出来る限り家で一緒に過ごさせてあげたい
・いつかその時がきて看とるときも家がいい
普段こうしてあげたいなあと思ってることが
“理想”と表現できるものだったらしいことが分かった。
優しいトーンで所長さんが続ける
『理想がとっても高くて
無理が生じているように思います。』
そのうち続きます。