見出し画像

いとうくんのとうびょうにっきをまとめてみた(2024/01/01〜2024/12/31)


 終わってしまえばあっという間の2024年。今年もたくさんのとうびょうにっきが更新されました。今回はそんなとうびょうにっきを振り返りつつ、いとうくんの2024年をまとめてみたいと思います。

2024/01/01〜2024/01/31

 年始から鉄棒先生の野望を聞いたあと、ぞるさんセイジさんがっすんがうちに泊まりにきている。日記には書いていないが、がっすんが阿佐ヶ谷に到着するまで三人で阿佐ヶ谷の商店街を歩いた。阿佐ヶ谷の路上にビームサーベルが遺棄されていた事件もこのときである。そういえばこの頃はがっすんがTwitterのアカウントを消していた時期なので、自炊した料理の写真とかもふたりでこっそりDiscordでやりとりしていた。そんながっすんとはこの月、ジョージハウスに映画を観に行ったりもした。あすかいさんとはじめて会ったのもこのときである。あすかいさんは何やらずっとワインを飲んでいた。がっすんはそのあとパンダハウスに泊まり、ふたりで中学あたりに流行っていた曲を流し合うという、おっさんみたいな遊びをひたすらやった。かけがえのない思い出である。あと、日記を読み返してみて驚いたのだが、俺、このときはまだ、本を読んでいる。『てんさいのこと』を書き終えたので、しばらく休もうと思っていたのだろう。今年も1〜3月は本を読む期間にしようと計画している。即売会にあわせて活動していると日々が規則的になっていく。

1月に読んでよかったもの。

2024/02/01〜2024/02/29

 2月である。アキバで狂夜とビーフの決着をつけたあと風邪を引いて大阪に行っている。強行スケジュールである。大阪では弟の結婚相手に会うという、わりと大きめなイベントがあったが、次の日にダブミヤと中津を歩いたことのほうが印象に残っている。大きな川が流れる街が好きだし、生活が感じられる街が好きだ。土手にはあがれなかったが。万博はクソ(万博のせいなのかは知らない)。今年もまた二月くらいにふらっと大阪に行きたい。あとコミティアに出て『転生 ハマジイ・トウ・パンダ』を頒布した。はじめはコミティアで二次創作出すわwくらいの軽い気持ちで書き始めたのだが、俺に宿る天性の作家性がそれを許さず、かなり真面目な夢小説が出来上がってしまった。これのおかげで『ぼっち・ざ・ろっく!』への気持ちが一段落したというか、普通に『ぼっち・ざ・ろっく!』のこと嫌いになれたので、書いてよかったと思う。まだ家に在庫あるので、興味ある人がいれば送ります。

 2月に読んでよかったもの。

2024/03/01〜2024/03/31

 3月である。基本的にずっと『胎内フッド』の原稿をしていた。大きなイベントは髪をバッサリ切ったことと、タイムラインストリートに行ったことくらいかもしれない。いや……夜中にセイジさんから電話がかかってきたりもしたな。セイジさんはベロベロに酔っていたし、俺も寝る直前で布団のなかだったので会話もところどころ支離滅裂だったが、なぜかすごく印象に残る一夜であった。あと、日記を読み返していて思い出したのだが、3月の最終日にぞるぴと、うるくんのライブペイントとセイジさんマミヤさんのライブにも行っている。ライブまで時間があったので、パルコの地下でクラフトビールを飲んだ。ぞるぴとふたりで酒を飲むと、湿っぽい感じになるので、おすすめです。またぞるぴとしっぽり飲みに行きたいな。

 3月に読んでよかったもの。

2024/04/01〜2024/04/30

 4月である。日記を読み解くに、初旬ごろには『胎内フッド』の初稿をあげている。早い。いや、別にそんなこともないか。セイジさんがっすん祐月と新宿で飲んだり、がっすんと中目黒にあるパイセンの店に行ったあと中国帰りの狂夜を労ったり、そのままGasハウスでGasクッキングを振る舞ってもらったりした。新宿の飲み屋で祐月と一緒におしっこしながら「いとうくんさんのこと……なんて呼んだらいいっすかね?」と相談されたのを覚えている。知らんわ。そんな祐月も今では俺にナマ言うようになり、嬉しい限りである。ゲーム頑張ってほしい。いや……面白いものつくられたら正直、複雑な気持ちだ。Gasハウスでは、なんか、ぐちゃぐちゃに酔っていたので記憶が曖昧だがはでかん先生らしき人がいたり、かげゆくん(TYPE-MOONのキャラクター)に古武術を披露してもらったのが印象深い。狂夜がコンビニの帰りに「家族のもとに……帰らないと……」と言っていたのは今思い出しても泣けてくる。あと平日休んで『ぼっち・ざ・ろっく!』展に行ったり、わこ崎Gasユーグレナと麻雀で戦ったりもしている。『ぼっち・ざ・ろっく!』展で買ったイヤホンケースとポーチは今でも気に入って使い続けている。赤いのがいい。ユーグレナくんは会ったことないのでどんなやつか知らないが、今年誕生日おめでとうリプを送ったら「お酒とタバコができる歳になりました」と言っていたので、おそらく若造である。いや、わからない。俺よりもずっと年上のジジイかもしれない。ジジイがブルアカコラボ前の雀魂に課金していた。アホである。ちなみに、がっすんがパンダハウスに泊まったときにインストールしたブルーアーカイブは、そのあと課金してメイドアリスを引いてから、何も触っていない。

 4月に読んでよかったもの。

2024/05/01〜2024/05/31

 5月である。ゴールデンウィークに家族旅行で熱海〜伊東〜小田原に行ったり、タイムラインストリートに行ったり、みんなで高円寺の古着屋をまわったり、文フリに出たり、アヤスミさんとユニクロでバッタリ遭遇してそのまま中華料理屋に行ったり、コミティアに出たりしている。イベント盛りだくさんだ。毎週、何かしら活動している。文フリとコミティアが並んでいたせいで、二週連続でがっすんとキンコーズに行った。店からしたらクソ迷惑だが、キンコーズの作業台を占拠して製本するのはとても楽しかった。即売会自体はつらく、悲しかったが。文フリの打ち上げで泣いた。でもこのとき泣いてなかったら『明暗すぷらいす』は書いてなかったので、泣いてよかったです。あと、忘れていたけど、誕生日もありました。

 5月に出したもの。

 もうダメだ!描くことがねぇ!と言いながら、なんだかんだこれまで皆勤賞で参加している。絵を描くのは楽しい。楽しいだけでやれる。タイムラインストリートでセイジさんに胸ぐらを掴まれたので、今号からペンネームが俺ひとりになっている。

 どういう経緯でつくろうという話になったのかは忘れたが、ダブミヤとフリーペーパーをつくった。俺は短い小説を書いている。最初は『はやく名探偵になりたい』の読書会の様子を載せる予定だったのだが、あまりにも本がつまらなかったのでそれぞれ好き勝手に原稿を書くことになった。いや、まあ、読書会までは一応したんだけど「これは……ないな……」となったのである。デザインとかは全部ダブミヤがやってくれたので感謝だ。タイトルに「アナーキー」とあるので、自分なりにアナーキーをテーマに小説を書いた。というのを後付けで今、考えた。

 いつかアナディメでendenくんに「今度、魔法少女をテーマに合同誌をつくる」という話を聞いて、まぜてもらったものである。原稿自体は二月くらいに完成させていた気がする。そこからは特に何も手伝っていないのであれだが、すごい凝った装丁に仕上がっていてビビった。どうやってつくっているのか、説明してくれた気がするけど、いまだによくわかっていない。魔法少女がテーマの合同誌ではあるが、魔法少女自体にはとくに何の感情もないので、久しぶりにあれやこれやを色々なところから拝借して書き上げたのを覚えている。反AI小説です。

 sabiくんが「やろう」と言ってはじまった合同誌。想像以上に文章が集まって嬉しかった。祐月が100P超えの作品をあげてきたので、急遽、もうひとつ表紙をつくったのも無茶苦茶で楽しかった。基本的には何でもありだが、95年組はミステリをやろう、という話になり、ちょうど同じ時期にミステリを書くつもりで『胎内フッド』を書いていたので内心、やべぇな……と思ったのを覚えている。ちなみに書いた小説はsabiくんにめちゃくちゃ酷評された。言い訳すると、俺はミステリにしても何にしても自分自身は物語の中心にはなれない、という想いが常にあり、だからミステリを書こうとすると事件は主人公とは関係のないところで勝手に解決したり何も解決していなかったりしてしまう癖がある。『胎内フッド』でも事件自体は解決しない。

 久しぶりにこのときのノートを読み返したら「大人にならない。ゼロ年代じゃない。日常系でもない。戦わない。絶望しない。外に出ない。未来もない。ストリートもない。リアルなんて知らない」と書き殴られていた。どこまで達成できたかはわからないが、そういう小説を書こうと思って書きはじめたらしい。何にもならない人を書きたいと思っていたような気がする。ミステリ的な出来事に巻き込まれたとき、人は事件を解決することはできなくても、誰かに寄り添うことくらいはできると思いたいと思っていたのも覚えている。また、俺は小説を書くときは自分のなかでベースとなる作品をひとつだけ設定するようにしていて、今回は舞城王太郎の『ピコーン!』をそこに定めている。ちなみに本作のなかでは人が箱に詰められて殺されるという事件が起きるが、これは俺が17歳のときに書いた小説からパクったものである。

2024/06/01〜2024/06/30

 6月である。一日目からassさんと高円寺の路上で暴れたり、セイジさんがっすんと松戸フリマのための道具を買いにリサイクルショップを巡ったり、そのあと深夜までお絵描きしたり、指スケにハマったり、大学時代のゼミの教授と落語を観に行ったり、がっすんから灰皿が届いたり、ジョージさんに飯を奢るために阿佐ヶ谷に集まったり、マザインゴに行ったり、Gasハウスで『メルカトルかく語りき』の読書会をしたり、VRCをやらせてもらったり、人間じゃないと言われたりしている。イベント盛りだくさんだ。自分でも信じられなくなってきた。俺、こんなに遊んでたっけ……?とはいえ、この頃から『明暗すぷらいす』にも取り掛かりはじめている。このタイトルはマザインゴに行く前に渋谷の喫茶店で考えた。

 6月に読んでよかったもの。

2024/07/01〜2024/07/31

 7月である。原稿したり、ジョージさんにジンギスカンを奢るために山田屋に集まったり、そのあと阿佐ヶ谷のロータリーでインフルエンサーの人(?)に絡まれたり、ぞるぴが泣き崩れたり、鎖国探偵のいる展示でGasハウスを見たり、タイムラインストリートに行って狂夜に絆創膏巻いてもらったり、95年組で深夜にセミ捕りしたり(あとで、このとき行った公園が深夜にひとりで行ってはいけないと言われている治安激ヤバスポットだと知った)、次の日にrorくんとセミ捕りしてたら職質されたり、公園のガキどもに虫捕り網取られたり、セミを食ったり、Gasハウスでsabiくんの誕生日を祝ったり、AC6?とかいうゲームを全クリしたり、松戸文フリで転売ヤーに襲われたり、わこ崎さんがバイクを出品したり、狂夜が髪切るって言って帰ったり、若き日のたつろ〜さんが出演している映画をみんなで観たり、がっすんとジョージハウスに行ってその場のノリでぐんコミに申し込んだり、した。している。たぶん今年、一番活動的な月だった。セミ食った次の週に松フリ出てるのやばすぎる。5月〜7月はマジで常に遊びまくりで、毎週のようにがっすんと顔をあわせていた。楽しかった。

 7月に出したもの。

 松フリに出した合同誌。至る所にパンダがいることで有名。松戸の即売会じゃないフリマに出す本なのに、ビビるくらい豪勢なメンバーが揃っている。たつろ〜さんは俺と喜多さんの新婚旅行のためにアシスタントまで雇ってくれた。俺は某人生・相談企画をパクった原稿を寄稿した。ホンネである。松戸で暮らす、粗野なおっさんやおばさんが手に取ってくれて、嬉しかった。

2024/08/01〜2024/08/31

 8月である。ゴキブリ這う店内でアジア料理を嗜んだり、マザインゴに行ったり、大プリパラ展に行ったり、ぐんコミに受かったり、コミティアに出たり、がっしーさんとKING OF PRISMの映画を観たり、した。ひたすら屋外で遊んでいた先月と比べると、かなりのインドアである。暑かった。コミティアに出ているが、新刊はなく、がっすんとステッカーを大量につくった。このときつくったチラシおことわりステッカーは俺が今までつくってきたもののなかで唯一、実用的なものである。ピザのチラシも来なくなるが、宗教のチラシは来る。宗教のチラシが欲しい人はおすすめだ。がっすんとキンコーズに行った次の週に今度はがっしーさんとキンコーズに行ったおかげで、代々木の飯屋にちょっと詳しくなった。代々木にはラーメン屋と大戸屋がある。というか、こうして振り返るとマジでずっとキンコーズ行ってるな、俺……。

 8月に出したもの。

 4コマ漫画を描いた。4コマも絵を描けるわけがないので、ほとんど過去に寄稿したイラストからコピペしている。自信作である。

・アナーキー・イン・ザ・1K ※ロフト付きvol.2

 ダブミヤとつくるフリーペーパー第二弾。今回もアナーキーをキーワードに文章を書いた。たぶん。これを出す少し前にハヌマーンの人が捕まっているが、俺はこのタイトルが決まるまでハヌマーンのことを知らなかったので、捕まったんだ〜、と、思った。

・PANDAステッカー 全12種類

 ノリでぐんコミに申し込んだのと同じ日に、ノリでステッカー30枚くらいつくるぞ!とがっすんと盛り上がった結果、30には及ばないが12種類のステッカーが完成した。俺もがっすんも絵を描くことのほうが楽しいという共通認識がある。ステッカーはまた隙を見て増やしたい。乗るぞ——、いつか必ず、30の大台に。

2024/09/01〜2024/09/30

 9月である。ぐんコミに出たり、狂夜のラジオがはじまったり、タイムラインストリートに行ってわこにゃんに指スケで敗北したり、サイゼでゲロ吐いたり、がっすんと麻雀してボコボコにされたり、狂夜を倒すために阿佐ヶ谷に集ったり、これまでずっと守り続けてきたラーメン週一の禁を破ったり、まんがタイムきらら展FINALのために東京に来たダブミヤとまんがタイムきらら展FINALには行かず中野で酒を飲み交わしたり、Gasハウスでフガクラさんやあすかいさんと酒を飲んだあと、なぜか池袋に連れて行かれたり、した。とくに思い出深いのはやはり群馬遠征である。がっすんの運転で、セイジさんと三人で車内のスピーカーで大音量でASMR音声を流したり、もこうの厨ポケ狩り講座を流したり、湘南乃風を流したり、みけにゃんの配信や曲を流しながら群馬ウロウロするの楽しすぎわろたであった。ぐんコミも小規模ながら地元の高校生が出店してたり、休日ショッピングモールに遊びに来た感じの家族連れがいたりして、今まで参加してきた即売会のなかで一番よい雰囲気であった。いや……まあ、でも、がっすんとセイジさんと行ったからだな、楽しかったのは。駅で別れるときセイジさんが「楽しかったね」と言っていたのを覚えている。大人になってもみんなで行ったぐんコミは忘れないと思う。

 9月に出したもの。

・ぐんコミで配布したフリーペーパー

 4コマ漫画を描いた。4コマも絵を描けるわけがないので、後半の2コマは絵を描いていない。

2024/10/01〜2024/10/31

 10月である。『明暗すぷらいす』の原稿をしていて、ほとんど人と会っていない。最終週にがっすん祐月とマザインゴに行って、次の日にM3でPRAYROOMを手伝ったあと、イサビさんふゆむしくんを交えて飲んだくらいか。仕事が忙しくなり、精神的に余裕がなくなりつつあった。余裕があったことなんて一度もないけど。色々なことが悲しい。寒くなると……ダメだ。

 10月に出したもの。

 なし

2024/11/01〜2024/11/30

 11月である。脱稿して、次の日にめろんさんと吉祥寺のZINEフェスに行ったり、上野で開催された路上飲みで路上の音楽家、城ヶ崎狂夜が生演奏を披露したり、そのまま知らん人とreomaくんとセイジさんの最寄駅までタクシーで行ったり、セイジさんの家で一泊して起きたらreomaくんがいなくなってたり、そのままセイジさんの運転でがっしーさん祐月と群馬にロケに行ったり、キンコーズの新宿南口店が改悪アプデされてたり、コミティアに出たり、そのままGasハウスに行って速攻で寝たり、次の日にセイジさんがっすんとガンダムに行ってデュエマしたり、公園でフリスビーしたあとガキと遊んだり、天王寺璃奈のぬいぐるみ抱いて寝たり、父と弟とサッカー観戦したり、セイジさんがっすんとrorくんが暮らす我孫子へ突撃して沼に感動したり、した。遊んでいるな……。まさか一年に二度も群馬に行くことになるとは思っていなかった。しかも二日酔いの状態で。前日に吐くまで飲んだので、セイジさんのお父さんが出してくれたおじやが無性に美味しかった。群馬は……何もかもがデカく、ダムもデカければ、山のなかにいた鹿もデカかった。ついでにスーパー銭湯もデカい。あまりにも疲労困憊だったため、最後に行ったスーパー銭湯がマジで救世主のようであった。みんなで知らないところに行くのは楽しい。今度、我孫子のラーメン大にも行きたい。

 11月に読んでよかったもの。

 11月に出したもの。

 はじめに神は天と地とを創造された。地は形なく、むなしく、やみが淵のおもてにあり、神の霊が水のおもてをおおっていた。神は「光あれ」と言った。すると光があった。神はその光を見て、良しとされた。神はその光とやみとを分けられた。
 『明暗すぷらいす』の誕生である。
 ラブコメにおける選択肢をどうしようもなく外してしまう人間を書きたいと思ったのが最初だった気がする。ラブコメのフォーマットに耐えうる、魅力的なキャラクターをたくさん出そうとも考えていた。エピローグの展開だけ先にあったので、それまではなるべく賑やかでわちゃわちゃと楽しい感じにする必要があった。結果的にラブコメからは外れてしまったが、これは俺にはどうしようもないことだった。西尾維新の戯言シリーズをベースに書いたつもりだが、それもどこまで反映されているのか、正直、俺にはわからない。ここに俺が確信を持って書いた文章は最後の2行ほどしかなく、ただ、例えば俺が死んだとして、俺が死んだことを悲しむ人はいても、この作品が世に出なかったことを悲しむ人は誰もいないだろう、という想いだけは、書いているあいだ、常にあった。そんな小説である。
 また、自分で種明かしをしてしまうと、PANDA inori 虹 NOVELSの小説には「小説には何ができるのか?」という問いが根底にある。『((((水葬))))』も『てんさいのこと』も『胎内フッド』も、そして『明暗すぷらいす』も、ずっと、小説について書いてきたつもりである。結論、小説を書くという行為には何もない。しかし、読むという行為には何かが生じる可能性がある、と思う。だから、物語の最後で主人公が小説を書くことによってハッピーエンドを迎える作品を俺は信じない。本当の自分と向き合って表現を磨くだとかそんな言説を俺は信じない。何かをつくることは目的ではないし、向き合うべきは自分自身ではない。すべては関係性のなかから生まれる。

2024/12/01〜2024/12/31

 12月である。原稿をしながら、行かないと言っていた文フリに行ったり、会社のオンライン研修をサボって渋谷で狂夜sabiくんセイジさんがっすんと飲んだり、終電逃してがっすんが久しぶりにパンダハウスに泊まったり、JRに騙されたり、湯船に浸かったり、自炊をしたり、物欲に脳を支配されたり、さびくんのDJを観にモグラに行ったり、ジョージハウスに行ってご馳走になったり、マザインゴに遊びに行ったり、Gasハウスでアイスクリーム屋さんごっこをしたり、むちゃくちゃな忘年会をしている。した。ここまでとうびょうにっきを振り返って、あらためて、楽しかった思い出はすべて誰かと遊んでいたときの記憶だったことがわかる。来年も変わらなければいいなと思う。

 12月に読んでよかったもの。

 最後の会話 後ろ見とけ後ろ

いいなと思ったら応援しよう!

いとうくん
いとうくんのお洋服代になります。