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ダイエットとは?リバウンドしない「ずっと痩せてる」状態にする方法

ダイエットとは?

まずダイエットという言葉の語源ですが、“政策”とか“方針”といったことを意味しています。

つまり、本当のダイエットとは、太ってしまった自分のライフスタイルを見直して、改善の方針をきちんとたてることなのです。

私達を含め、多くの人がこの言葉の意味を誤って、認識していたのではないでしょうか?

実際、私達も“ダイエット”とはただ単純に“痩せること”であると考えていました。

従って、本来のダイエットは、生活の一環として自然に長く続けられるものでなければなりません。健康面から考えても長続きしないダイエットはしない方がましなのです。
例えば、特定の低エネルギー食品(リンゴやヨーグルトなど)ばかり食べる方法は、身体に必要な栄養素が欠乏するため、肌荒れや貧血、脱毛、むくみなど健康を害する危険性があります。特に、女性の場合、カルシウムの欠乏により、骨粗しょう症の原因をつくることにもなりかねません。さらには、こういった長続きしない方法では、止めるとすぐに体重が増え、またダイエットを始めるという風にリバウンド(※1)を繰り返すことになってしまいます。大幅なリバウンドを繰り返しているうちに体脂肪は増え、筋肉や骨などの除脂肪体重(※2)がどんどん減っていってしまうという、危険な状態に至ってしまいます。


※ 1 リバウンド


ダイエットで一時期減った体重が、ダイエットを中止した途端に増えてしまう
こと。これは、絶食や減食などで摂取カロリーを極端に減らした時に、体が栄養を蓄えるために基礎代謝量をへらしてしまうためにおこります。基礎代謝量が少なく、ほんの少しの摂取カロリーでも体を維持できるような状態になっているので、食事を元に戻すと体重が増えてしまうのです。


※ 2 除脂肪体重


筋肉、骨格、体水分などの体脂肪を除いた重量
つまり、ダイエットとは単に体重を減らすことではなく、身体についた余分な脂肪を減らすことなのです。正しい減量とは、除脂肪体重を減らさずに、余分な体脂肪を減らし、また、体重がへっても体脂肪が減らない減量法は、必ずといってよいほどリバウンドがおこるものです。
それでは、まずダイエットを論じる前に、そもそも人間はなぜふとるのでしょうか?肥満を「太りやすいタイプだから…」とか、「遺伝だから仕方がない…」などとあきらめている人も多いかもしれません。確かに体質や家系にも関係していますが、それは原因の3割でしかないのです。そのなんと7割は食習慣や生活習慣に原因があるといわれています。それでは、ここで肥満の大きな要素を5つあげてみたいと思います。まず1つ目は、“食べ過ぎ”です。消費エ必要以上のカロリーを摂取するとその余分なカロリーは脂肪となって蓄積されてしまいます。次に2つ目は、“偏った食事”です。脂肪には、炭水化物、蛋白質に比べて倍近いエネルギーが含まれているのです。従って、同じ量でも脂肪分の多い食事を取っている人はカロリーオーバーになっていまいます。3つ目は、“不規則な食事”です。一日に2食しか食べなかったり、食事と食事の間隔が長いというような食生活をしていると、食べた栄養が吸収されやすい体質に変かしていきます。夜、多く食べる人も要注意です。なぜならば、夜は消化管の機能が活発になり、食べたものが栄養として胃腸から吸収されやすい状態になっています。規則正しい食事時間に適切な摂取カロリーをとることが大切です。4つ目に“運動不足”です。食べる量に比べて消費エネルギーが少ないと余ったエネルギーが脂肪に変わってしまいます。最後に5つ目として、“遺伝”があげられます。肥満体という体質が遺伝するのではなく、体脂肪をある一定の量まで貯えられるという能力が遺伝します。ですから、その遺伝因子を持った人が、栄養をとりすぎる様な環境によってはじめて肥満体になるのです。
こういったことから考えると、3つ目の“不規則な食事”や、4つ目の“運動不足”などからも、現代人が肥満の傾向にあることがうかがえるかと思います。
それでは、そんな現代人のために効果的な、本来の意味での身体についた脂肪を減らすという意味でのダイエットについて紹介しましょう。
必要以上のエネルギー摂取を控えることはもちろんですが、どんなに効果的なダイエット食品を食べても、最終的に脂肪を効率よく燃焼させてやることが重要です。そのために効果的なのが、エアロビクスと呼ばれる“有酸素運動”です。ウォーキング、ジョギング、ラジオ体操などがそうです。ただし、ある程度長い時間をかけて初めて脂肪の燃焼が始まるので、無理なく長時間続けられる運動を選ばなくてはいけません。激しい運動は、脂肪の燃焼には効率がよくありませんが、脂肪は筋肉で燃えるので適正な筋肉量は必要です。そのために、腰や足などを鍛えるストレッチングやお腹を引き締める腹筋運動も重要です。これらを組み合わせることで、ダイエットはより効果的となるのです。
ダイエットを始めると誰しもすぐに結果を求めたい気がしますが、身体に強い負担をかけるような危険な方法以外ではなかなか難しいものです。特に、人それぞれ、脂肪の付いている場所も違えば、カルニチンの量、基礎代謝量(※3)、更には生活習慣も異なります。好ましくない生活習慣を改めたとしても、目にみえてこない要因もあるので、ダイエットはじっくり無理なく時間をかけて行うことが大切なのです。


※ 3基礎代謝量


体を維持するためのエネルギー量で、1日中寝ているだけでも消費されるエネルギーのことをいいます。体内で最もエネルギーを消費させることができるのは筋肉ですから、筋肉を増やす運動をすることで基礎代謝量が上がり、やせやすい体をつくることが出来ます。
以上のことからも、前に述べたように本当の意味でのダイエットとは、そしてその成功のためには、太ってしまった自分のライフスタイルを見直して、改善の方法をきちんと立て、実践していくことが最も近道なのです。
次の章では、更に詳しく、様々なダイエットに関する知識や、また間違った知識などについても述べてみようと思います。

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