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彼氏への感謝状
コンピュータ・スマホ関係のトラブルシューティングに限らず、ときにはコネチカットにある彼の家の小さな問題を解決したりして、私は彼を守ってあげる側にいるものだと自惚れていました。彼が具合が悪いときには日本からの帰りでも立ち寄ったり、唐突に ER にいると言われても、すぐにお見舞いに行くことがその証拠だと思っていました。
なので私が身体に痛みを覚えても、悠々自適の引退生活に入ってコネチカットにいた彼を呼び戻す気はなく、頼んでも来てもらえないように思っていました。
さっそくごめんなさい。
痛みでサポートなしでは歩けないので、帰って来て ER に連れて行ってほしいと電話したら、1時間くらいで荷物をまとめ、家の戸締りしてラッシュアワーの中を帰って来てくれました。
本当にありがとう。
話し言葉が違う、話してもわからない、を17年間もやってきて、As Is で付き合っていこうと思いつつも、どこかに諦念があったのに、一箇所ピンポイントで深く繋がった気がします。我ながら酷い人間不信です。生き延びられてよかったです。
デジャブも感じていて、アメリカならニューヨーク以外でも暮らせる、と思ってコロラド州やケンタッキー州に住んだあと、結局ニューヨークに戻って来てしまった 2005年。彼とはもう別に話も合わないし、仕事先に行くのに便利なマンハッタンで一人暮らしでいいんじゃないか、と思い始めたのに3年目にして病気で出戻り。
彼の方でも、もう自分で作った食事はおいしくない、と言っていたのに、同居が再開して、何やらいそいそ作ってくれています。あれ、やはり一緒に住む方がよかったのかしら。何もわかっていませんでした。ごめんなさい。
彼を見誤っていたというか、自己過信が過ぎたというか。もう迷惑をかけてすまない、を通り越して鈍感になっています。さらにごめんなさい。
今日一日を生き延びるというか、場合によっては1時間後にどうなっているのかわからない状況になってしまって、今はぼんやりするしかありません。
それにつけても、私のこの明日をも知れない状況を知っている彼の友達は、Dom、Dan、Tom、John、David、Chris。対する私の友達は、恵理さん、香織さん、ボス。これまで私のことは友達に話さないで!と思って来ましたが、話してくれることで全快を祈ってくれる人を増やしてくれていると思えば感謝です。ごめんなさい。そしてどうもありがとう。
おまけに本人は謎の咳で本調子でないのに、Socrates のためにも時間を使ってくれてどうもありがとう。
さらに!
もっと重要なことに気がつきました。確かにトゥーマッチですが、命に対する緊迫感が全然違います。本人がのほほんとしているのに、かなりの割合で私のとる順序にイラついています。いや、病気はあなたじゃなくて私じゃなかったっけ?と思うことしかり。「客観的」に見たらそうなのかな、でも彼の「主観」でもあるわけだし?