さよならロンリーガール

さよならを言った。
二度と会うこともなかろう人に。

次逢えたなら、それは奇跡だ。
だけど起こるはずもない。
その時には僕もいないだろうから。

だからあなたが眠るカプセル状の柩に、
枯れない花を咲かせよう。
もしいつか起きた時に、
一人でも寂しくないように。

真っ白でたおやかな、
あまくてちょっぴりにがい。

砂糖菓子みたいで、真っ黒なコーヒーのようで。
そんな花だったら、あなたの中に僕は残らずに済むのだろうか。

#ss #雑文 #詩

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