肉塊の独白

『ほんとは、消えちゃいたいんだ』

君がそんなこと言うから、
僕はいなくなんないでって言うしかなかった。

これは自己中心なエゴの発露です。
ただ一人になりたくないだけの、
かあいそうな肉のカタマリ。

たまたま自我を持ったばかりに、
要らん欲まで膨れる始末。

そこらに打ち捨てられてりゃよかったんだ!
そうすりゃ、君は流星のように消えられただろうに。

関係性は建前で、相槌は惰性で。

中身のない同調こそ、この世の真理で。

貼りついた笑みを、今日も震わせている。

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