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ゲーマー歴34年のダンジョン紀行 #01『~起源D&Dに潜る~』
▼1F:ご挨拶
今月よりアナログゲームマガジンが本格始動しています。
月500円の有料マガジンですが、noteの仕組みで初月は無料で読めるそうです。アナログゲームに熱い11人ものnoteを一気に読めます。是非お試しください。
> アナログゲームマガジン <
私の記事はさらに異色にやらせて頂き、ゲームのジャンルを超えて『ダンジョン』について書かせてもらっています。マガジンの中でも異色のコラムとして、楽しんでもらいたいと思います。
▼B1F:マス目が『ダンジョン』を産み出した?
ダンジョンとは何なのか。今回はTRPG『ダンジョンズ&ドラゴンズ』(以下D&D)から紹介したいと思います。このコラムのスタートにふさわしく、『ダンジョン』が題名に冠されている作品です。そして、RPGの祖と言われており、『ダンジョンを掘り下げていく』には避けて通れない作品と言えるでしょう。
私なりにダンジョンがどのような産まれなのか。その原点から潜って行きます。
1974年生まれのD&Dは、ファンタジーRPGゲームの祖、そして金字塔と紹介して差し支えない存在です。しかし、作者の伝記『最初のRPGを作った男ゲイリー・ガイギャックス〜想像力の帝国〜』を読むと、初めは現代戦闘シミュレーションのミリタリー調のゲームとして作り始めたそうです。当時、ミリタリーゲームは、ウォーゲームとしてナード(オタクの人のことです)に親しみのあるゲームでした。自分のゲームを作ろうと作者ゲイリー・ガイギャックスは思ったのですね。アナログゲーマーなら誰もが一度は思う『自分の望む楽しいゲーム』を作ろうと言う思いに従ったのです。誰もが初めてゲームを作るのと同じように、既存のゲームを遊びながら、あれやこれやとテストプレイを重ねました。
ところが、テストプレイを重ねると、作者とその仲間達の望む楽しさはミリタリー路線には無かった様子。銃を主戦場とし、幅広く重火器などを展開していくと、市街戦や広い戦場を舞台としたゲームになっていき、『自分たちの望む冒険』が出来なかったと気付きます。
行き詰った所、ふとしたきっかけで指輪物語などのファンタジー世界での冒険を思い出します。
例えば、
"
ダンジョン・マスター:君は海賊船の甲板に立っている。すでに打ち倒した数人の賊が君の足元に横たわっている。さあ、君はどうする?
プレイヤー(騎士アーゲイリー):死体をあさるよ。まず海賊船長から始める。
ダンジョン・マスター:君は甲板の端まで歩いてゆく。そこに海賊船長の死体がある。死体の持ち物をあさると、君の盗まれた持ち物がいくつか出てくる。中にはあの「啓示の鍵」もある……。
” (冒頭より)
このような。
ゲームにおいて、プレイヤーキャラクターは自分の分身としてワクワクする冒険、体験を一緒にし、様々な選択をするものです。こうした物語に至った際、作者は剣と魔法の世界を基調にする大きな方向転換を心に決めます。そこから、新しいテストプレイをして新しい方向性に納得します。
その舞台になった地こそ、『ダンジョン』でした。
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