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ミライのあなたへ2

抜け出せない人生ゲームの罰が重すぎて

人間に欠かせてはいけない能力を
僕は失ってしまったのかもしれないな。

好きな人ができれば、お前も人生変わるってまた昔のように明るいお前に戻れるよ。

山田の言葉が、
僕の昔の思い出を蘇らせてくれる。

だから、好きなんだ。
だから、一緒に居て語りたいんだ。
山田には素直に伝えられる。
ありがとうも、もしかしたら謝る事さえも
心の底からできるかもしれない。

僕は、昔はここまで暗くなく
何事にも積極的だったな。

目は輝いて居たし、明日が大好きだった。
同じような繰り返しでも好きな事を見つけ1日しかない貴重な時間を僕は大切に
できる人間だったのかもしれない。

今は真逆だ。

毎日の繰り返しに飽き飽きし
仕事も淡々とこなして仕事の喜びも
できたではなく、よかった。
の安堵に変わって居た。
神経すり減らす毎日に体が慣れ
顔つきも変わって居たことに
山田は気づいていたのだろう。

帰路につく間も山田の言葉が離れない
言葉のなにが引っかかっているのか
わからないまま、また抜け出せない答えを諦めて同じような日々を繰り返すのだろう。

きっかけをつかめないまま
変わらない日々を過ごしていると
僕はある人に出会った。
好きの感情ではなく、同じ共通の趣味を
持つ営業先の女性だった。

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