#8 夢がないから好きなことができる
「あなたの将来の夢はなんですか?」と聞かれたとき、何を思い浮かべますか。
おそらく、「将来の自分」に対して明るい未来を想像しながらこうなりたい、と思っていることを伝えるかな、と思います。
そうすると、「夢があっていいねぇ」「将来が楽しみだねぇ」ていう答えがかえってきます。
そう。夢を語っているあなたは口角が上がりっぱなしで顔がにこやか。
だから、聞いている人の方も伝染して顔がにこやかになり和やかな雰囲気になりますよね。
逆に、「将来の夢?なにも考えられないんですよね~」なんていう答えがかえってくると、なんだかどんよりして、「そっか~、なにか見つかるといいねぇ~」というのがやっとだと思います。
いいようにいえば現実主義的、悪いようにいってしまえば悲観的な考えの持ち主、ととらえてしまいがちです。
でも、先日、ある方からこの言葉をいただきました。
「いやぁ~眞島さん、ぼくは別に特段夢ってのはないんだよね~。でも、夢がないからこそ好きなことができるんだよね~」
夢がないから、好きなことができる。
たしかに~。
よ~く自分の半生を振り返ってみても、ある日、急に変な勘が働いて、
「これやる!」て決めて即始めたことが結構いっぱいあります。
この『一日二言』もそうですし、例えば、前回投稿した紙バンドクラフトなんかも、ある日、幼稚園のママ友が作ってきたものを見て
「かわいい~」
て言っていたら、「今度カタログ持ってくるから作ってあげるよ~」と言ってくれたんだけど、見せてくれたカタログがどれもかわいくて、
「これ、全部欲しいから自分で作る~」といってその日のうちに書店に行き、独学で始めたものです。
そこに、「将来お店を持って売りたいな~」なんてものは全くありませんでした。
また、ライターとして取材をすることがあるのですが、この時も、自分の頭の中はニュートラルにすることを心掛けています。
もちろん、取材する相手の方の情報はたくさんとって仕事にのぞむのですが、その日、その人が言ったことを大切にし、話を膨らませたり削ったりしながら作っていきます。
それは、まるで俳優さんが憑依したかのような、もしくはイタコになったような感じで、体は自分だけど中身は取材をしたお相手の方、というのを常に意識しているようにしています。
そう考えると、「夢なんて、あってもなくても、最終的には幸せがころがってくる」と思いませんか?
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