困難で不便の中に人道がある
今日の言葉
二宮翁夜話より引用
困難で不便の中に人道がある
もし世の中が人間の思う通りにできていたら、どのようになるでしょうか。
すべてが願う通りになり、何もせずとも食事が提供され、住まいに困ることもありません。
自分が考えた通りに物事が現実化し、お金も必要としない。
もし各人が自由に生活できるとしたら、人間は何をするでしょうか。
すべてが思う通りになれば、人間は考えることをやめ、創造的な活動もしなくなるでしょう。
しかし、人間が何も創造しなくなると、宇宙にとって人間は不要な存在になるかもしれません。
自然界は、人間にとってすべてが困難で不便に作られています。
米を食べるためには6ヶ月間育てる必要があり、家を建てるには材料を準備しなければなりません。
社会で生きるためには仕事をしてお金を得る必要があり、人間関係は常に調整が必要です。
生きることは、困難や不便を乗り越えて生活することです。
困難や不便さがあるからこそ、人間は試行錯誤して、便利で豊かな生活を創り出します。それが人道だと思います。
マイナスからプラスを試行錯誤しながら生み出すのが人道。
そういう仕組みで宇宙は成り立っていると思います。
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