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心のコップ

今日の言葉

菜根譚より引用

前段76)心の虚と実
人の心というものは、常に邪心を離れて空虚にしておかなければならない。心が空虚であ れば、そこに正しい道理が自然と入って来る。また、心は常に欲心を捨てて正義の観念で充 実させておかなければならない。心が充実しておれば、欲望などが入って来る余地がなくななる。

【引用元 講談社 菜根譚 著 久須本文雄】

心のコップ

心はコップのようなものです。

心のコップがマイナス思考やネガティブ感情でいっぱいになると、新しい考えを受け入れる余地がなくなります。

心のコップに新しいものを入れるためには、まず今あるものを手放すことが大切です。

つまり、心に溜まったものを空にすることから始めるのです。

しかし、今までのものを手放すと、心は一時的に空虚になります。

その空虚さに寂しさや虚しさを感じることもあるでしょう。

ですが、「心が空虚であれば、そこに正しい道理が自然と入って来
る」のです。

だからこそ、心が苦しいときは、何かを変えようとする前に、今抱えているものを手放すことから始めてみるといいと思います。

手放したときにこそ、新しいものが見つかるのですから。

菜根譚前段「心の虚と実」を読んで、そう感じました。

オススメの本

※ブログで紹介した久須本文雄著の『菜根譚』は絶版のため、岩波文庫の菜根譚のリンクとなります。



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