![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/109078833/rectangle_large_type_2_c434c26f19f82ab5ba5809c7e49773f5.png?width=1200)
AI TRiSMってどういう意味ですか?
AI TRiSMとは、AIの信頼性、リスク、セキュリティを管理するための取り組みのことです。AIはビジネスにおいて多くのメリットをもたらしますが、同時にプライバシー侵害やセキュリティインシデントなどのリスクも伴います。AI TRiSMは、AIの運用において、信頼性や公平性、有効性、プライバシー、データ保護などをサポートする手法やツール、プロセスといった枠組みを提供することで、AIのリスクに対応し、AIの信頼性を高めることを目指しています。
AI TRiSMは、アメリカの調査会社ガートナーが提唱した用語であり 、2023年の戦略的テクノロジーのトップ・トレンドのひとつとして注目されています 。AI TRiSMは、大きく分けて次の4つの柱で構成されています 。
説明可能性:AIには、その行動や判断などについて説明できる能力が求められます。説明可能な設計のAIモデルの構築が、AIの信頼性を高めます。
ModelOps:開発されたAIモデルが、開発から運用、更新までの所定サイクルを効率的に実行できるようにするための手法です。AIの有効性を維持するためには、適切なマネジメントやガバナンスが必要となります。
AIセキュリティ:外部からの敵対的攻撃に脆弱では、AIの信頼性を維持できません。敵対的攻撃に対する耐性を持たせ、データ異常を検知した際にはすぐ対処できるようにする必要があります。
プライバシー:プライバシー保護は、データを扱う際にもっとも重要視すべき要素です。外部からの敵対攻撃に対する耐性だけではなく、内部からのデータ持ち出しや破損などに対する対応も必要です。