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基幹システムの前提・課題・対策
昨今の日本のシステム課題に対して、SAPの現場で学習した基幹システムの前提・課題・対策の概要をお知らせしてみます。
基幹システム刷新ビジネスの認識
ユーザ企業の費用・時間負担は、新基幹システムの品質・納期・費用の確保を目的とする。
新システム専門家の組織は、本稼働に至るまでの判断材料を提示する。
基幹システムの前提
「この場合、こう処理する」機能のかたまり。
要件定義~開発に解釈の余地がある。
開発~テスト~本稼働に解釈の余地がない。
現ビジネスのほとんどを継承(≠踏襲)する必要がある。
システム間の(連携だけでなく)整合を必要とする。
理想的な組織以外では、ステークホルダ間の利害調整が課題となる。
新システム専門家の分業は、新システム全体を把握できないと踏まえる。
本稼働と同様にテストで確認する以外にない。
SAP参考
ジャパンSAPユーザーグループ(JSUG)の「ERP導入の羅針盤」(2019年)
やや古い資料ですが、昨今のSAPプロジェクトの増加に伴う要員枯渇に対して、新システム専門家のプロジェクト参画要件であった経験分野・年数の制限が大幅に緩和されたことも踏まえて解釈してもよいかと思います。
第2章 課題・問題点の抽出 5製品に対する知識や人的リソースが足りない(P.24)
第3章 要因・背景の分析 3そもそも製品に対する知識が足りない(P.42)
主要課題
ステークホルダ間の利害調整
システム間整合
システム専門家の分業
現ビジネスの継続
対策
ステークホルダをまたぐ一気通貫のデータを合意する。
システム間の不整合検出機能と修正手順を設計する。
現ビジネスデータの全パターンを抽出する。
要件定義で、対象とする全テストデータを機能要件に裏付けする。
おわりに
概要表現でわかりにくくなってしまいましたが、最後まで目を通していただきありがとうございます。
不備・不明などお気づきの点をコメント、または、下記お問い合わせでいただければ幸いです。