ざっくり占星術概要⑤
トランスサタニアンのざっくり概要の前に、天王星・海王星・冥王星の役割について触れたいと思う。
天王星・海王星・冥王星は時代の流れを作り出す天体ではあるが、個人に作用する効果としては、各個人天体のマンネリ化した「日常」「状態」「思考」等を一部改変したり(天王星)、新しい気づきをもたらしたり(海王星)、劇的に変化させる(冥王星)。
良い結果もあれは悪い結果ももたらす場合もるが、いずれにせよ人間として成長していく為に必要な「経験」としてやってくる。
私たちは普段、月〜火星にある個人天体を使いながら「土星」という社会の枠組みの中で暮らしている。土星は物事に「制限」をかける天体だが、安定した社会生活を送るのに必要。「土星」と言う期限・時間・常識があるから社会は成り立っている。
「土星」という私たちが普段暮らしている社会にも、トランスサタニアンは作用する。
ここでLEGOフィギュアを使った「土星」さんと天王星・海王星・冥王星に役割を演じて頂こうと思う。
物語・土星のパン屋さん
今回の主役、土星・八木厳(やぎいわお)ベーカリー「サトゥルヌス」店主。昔気質なパン職人。作るパンは、バゲット・クロワッサン・プレッツェルのみ。支払いは現金のみ。曽祖父の代からパン屋さん。
天王星・アフロ君。宝瓶新(ほうべいあらた)経営コンサルタント。自称「人生の革命家」
海王星・人魚。香魚子(かなこ)家事手伝い?何を考えているかよくわからない子。心根は優しい‥はず。
冥王星・the BOSS、資産家。秘書兼ボディーガードを二人連れている。あまり表舞台には現れない。
昔々、ある町に老舗のパン屋さんがありました。名をベーカリー「サトゥルヌス」。店主の八木さんはとても働きもの。毎日決まった時間に同じパンを焼いて、売っています。
そんな八木さんのお店にも経営難の波が押し寄せ、このままパン屋を続けるのが難しくなって
しまいました。
そんな八木さんの元に、3人のお客さんがやって来ました。
まず、1人目が来ました。
宝瓶:こんにちは〜。SNSでこのお店を見つけました〜。美味しいって評判のクロワッサン下さいな。
八木:ありがとうございます。クロワッサンは一つ100円です。
宝瓶:じゃスマホ決済で!
八木:すまんの。ウチはそういうのは取扱ってないんじゃ。
宝瓶:あっそうなんですか。じゃカードで!
八木:カードも取り扱いしていないんじゃ。ウチは現金払いのみなんじゃよ!(少々苛つく八木さん)
宝瓶:あの〜少し宜しいですか?
八木:なんじゃな?
宝瓶:すごく勿体ないなぁと思って。僕、経営コンサルタントしてるんですけど、もし良かったら八木さんの経営、見直して見ませんか?
老舗を守る。素晴らしい事だと思います。ですが、経営を見直せは、もっと良くなりますよ!
八木:じゃがのう‥。曽祖父の代から続いてるやり方を変えるのはどうかと思うんじゃ‥。
この場合の天王星の役割は、ルールの一部改定。
提案を受け入れて経営を見直す(ルールの改定)事が出来れば八木さんは新しい要素を取り入れ、店も続けられて、更に発展していくでしょう。
これは良い結末。
提案を拒否すれば、八木さん(土星)はますます偏屈になり、経営は悪化。お店を畳む事になるかもしれません。これは悪い結末。
2人目のお客さんが来ました。
香魚子:こんにちは〜八木のおじさん!🤗
八木:いらっしゃい香魚子ちゃん。今日は何にするんじゃ?
香魚子:カナねぇ、おじさんちのバゲットが大好きなの〜。バゲット一つ下さいな😆✨
八木:まいどあり〜。バゲットは一つ150円じゃ。
香魚子:‥‥おじさんあのね、カナお金足りないみたい🥺
八木:何と!お金が足らんのか!いくら香魚子ちゃんでもキチンと代金を払って貰わないと、バゲットは売れんぞ。(決まり事に厳格な八木さん)
香魚子:‥‥🥺おじさんの後ろに白髪のお爺さんが見える。そのお爺さんが「いわお、お前は何の為にパン屋をやっているんだ」って言ってるよ。
八木:…!いきなり何を言い出すんじゃこの子は!白髪のお爺さん‥もしかして曾祖父さんか?
香魚子:🥺‥白髪のお爺さんが、「もう一度、理想を思い出せ!」って八木のおじさんに言ってるよ。おじさんは皆んなにパンを美味しく食べて貰いたいって思ってパン屋さんをしているんでしょ?
八木:ワシがパン屋を続ける理由‥ワシの理想のパン屋とは‥。
ここでの海王星の役割は、理想の現実化。頑なにルールを守る八木さん(土星)。海王星は固まったルールを「溶かし」て理想を見せる。規制緩和。少しルールを緩めて、困っている人達に「奉仕」や「献身」の気持ちを持つ事で、お店に新しい展開が訪れる事になるかも知れません。親切は周りまわって自分に返ってくるといいますから。結果としてお店を続けられる事になり、良い結末に。
しかし、八木さん(土星)が厳密なルールにこだわり過ぎるなら、人に対して行った不親切な「対応」は周りまわって自分自身に返って来ることになり、経営は悪化。やはりお店を畳む事になるかも知れません。あるいは良くない妄想に取り憑かれて、もっと悪い結果になるかも知れません。
いよいよ銀行からの融資も打ち切られ、今日でパン屋「サトゥルヌス」を閉める事となった八木さん。そんな時、3人目のお客さんが来ました。
八木:いらっしゃいませ。
BOSS:プレッツェルをもらおうか。
八木:ありがとうございます。本日でこのパン屋も閉店なんじゃよ。貴方が最後のお客さんじゃ。
BOSS:そうですか。私はこの店のプレッツェルが大好きでね。もう食べる事が出来ない‥か。
八木:時代の流れじゃよ。ワシにはどうする事も出来ない‥。
BOSS:八木さん、あなたこの仕事は好きかな?
八木:もちろんじゃ!叶う事なら続けたいんじゃがのぅ‥。
BOSS:八木さん、提案がある。といってもパン屋を続けたいならあなたはこの条件をのむしかない。私の経営する「プルートグループ」の傘下に入る事。もちろん融資はする。ただし、「サトゥルヌス」という看板は外してもらう。
八木:なんじゃと!代々続いた「サトゥルヌス」の看板をおろせと!ワシの代で終わらせるのか‥。
ここでの冥王星の役割は、破壊と再生、からの復活など。古くなった物事を「壊し」「再生」する。極端な結果になりやすい。八木さん(土星)がルールそのものを刷新し、強い「権力」と結びつく事で新しいパン屋として「復活」できる。結果が良いか悪いか判断が難しいが、パン屋として前進する事は出来る。提案を拒否すれば、パン屋人生の終了となる。
もう前の「パン屋」には戻れないが、生まれ変わった「パン屋」にはなれる。
以上、パン屋を「社会」に例えて書いてみました。トランスサタニアンの影響の説明はこんな感じとなります。土星とトランスサタニアンのアスペクト(天体同士が作り出す角度)と考えても良いかと思います。
次回は天王星に絞ってざっくり占星術概要を書こうかな😅