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やめられない、とまらない。子供の頃の話
皆さんは、ゲームはお好きだろうか。
子供の頃から触れてきたゲーム機とゲームソフト。
皆さんが体験してきたであろうゲームについて、子供の頃の思い出を語っていきたい。
私が初めてテレビゲームに触れたのはファミリーコンピューター。
年齢的にはスーファミ世代だが、兄が居るため早い時期からファミコンで遊んでいた。
ファミコンで私が一番好きだったゲームは
「暴れん坊天狗」
知っている方は、名前を聞くだけでもすごく懐かしいのではないだろうか。
横スクロールのシューティングゲームになるが、
ビルを破壊しつつも、飛び出してくる人を助けたり
下の残機ステータスの天狗が、ダメージを受けるたびドクロになるなど
結構こだわりも強かった印象だ。
余談だが、そもそも天狗というものを知らないいたたまん少年は、高校まで「空中浮遊する赤いお面」のことを天狗、だと思っていたのは内緒の話である。
そんな中、我が家にスーパーファミコンが登場したのだ。
さらに表示グラフィックが向上し、ボタンも増え、ゲーム性も増しており、よりのめり込むゲームが増えてきた。
特にマリオRPGが登場した時は、あの3D的なドット絵表現に驚いたものである。
さて、そんないたたまん少年が、二階の自分の部屋で「FINAL FANTASY VI」をプレイしているときに事件が起こる。
炭坑都市ナルシェ 幻獣防衛線といったらFF6をプレイした人も分かるかと思うが、「幻獣」というFF6でのメインにもなってくる存在をかけて攻防戦が行われる。
登場キャラを3パーティに分け、下から攻めてくる兵を撃破していくというシーンなのだが、連戦が続くため一度始めたら止めることができない。
そんな攻防戦を初めてすぐ、下の階にいた父から突如キャッチボールの誘いが来たのだ。
私は画面内の敵と格闘しており、
「今セーブできないからまってー!」と大声で返答し続けるが、
数分後にまた父から「まだかー!」と怒り気味な声が聞こえてきた。
無情にも攻防戦は続いており辞めることができない。
だがあと少しでクリアなのが分かるところまで来ている。
さらに数分後、驚くべきことが起きる。
急に、「プツンッ」とテレビの電源が消えたのだ。
だが消えたのはテレビだけではない。
部屋の電灯も、ビデオデッキの電源も、何もかもが消えていることに気づく。
それに気づいた瞬間、物凄い足音と勢いで階段を駆け上がってくる音がするのだ。
そう「父」である。
非常に短気な父は、なかなか二階から降りてこない私に対しブチ切れ、ブレーカーを落とす強制大執行を行ったのだ。
父が部屋に入ってきた瞬間私は、あと少しでクリアだった抗議(口答え)をしたのだが、その瞬間さらに父のボルテージはマックスになり、二階の入口あたりにある物を全てこちらに投げてきたのである。
たまたま手元に飛んできたものを掴めたため、
「ほら!チャッチボールー!!!」といって投げ返したところで、さらに父の怒りゲージは無事、「限界突破」を迎えるのであった。
大人になってから、なぜあの時キャッチボールしたかったのか聞いてみたのだが、
「職場の人が息子とキャッチボールをした話をしてきて、自分もしたかった」とのことだった。
父よ、、、
なにも私ではなく、スポーツのできる兄を誘えば良かったのでは、、、 と思ってしまう私であった。
今のゲームはいろんなところでセーブできることも多いため、私のような被害者はこれ以上増えることはないだろう。